STONE さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
キスの本質的部分は・・・
原作は未読。
ストーリー展開的には、その都度新しい敵とヒロインが登場して、結果として主人公の回りの
ヒロインは順次増えていくといったパターンで、まあシンプルと言えばシンプル、単調と言えば
単調といった感じ。
ヒロインが増えていくことで、主人公である草薙 護堂の回りはハーレム状態に。そう言えば
護堂には妹がいるが、他のハーレムものにあるような、妹が「お兄ちゃん大好き!」とばかりに
主人公争奪戦に参戦するような展開はなし。そうなると押しかけヒロインが次々と現れる
環境は、妹さんにとってただただ迷惑なものではないかな?。本当にお気の毒にという気に
なる。
基本的には古代の神々と戦っていく能力バトルだが、こういった古代の神は宗教自体が民間
信仰の要素が強く、教団により教義化されていることが少ない。そのためこうした文化が他
地域に伝播することにより、神自体が変貌して伝わっていくことがよくある。
こうした事象を活かした、それぞれの神の本質的な部分が弱点に繋がるという発想はちょっと
面白かった。そのためいわゆる古代神話のうんちくは結構あった気がする。
こうした古代神はキリスト教に代表される教義化された一神教が普及してくると邪神、悪魔
扱いされることが多かったが、本作品においては一神教関係は登場しない。
逆に神自体を神と認めない一神教を信奉する勢力と、古代神の兼ね合いもちょっと見て
みたかったような。特にローマカトリックの強いイタリアが舞台である回が多かっただけに。
この神の知識を数々のヒロインが護堂に伝える方法がキス。
この作品、キスアニメと言っていいぐらいキスシーンが多く、その描写がかなり濃厚で
激しいが、これは疑似セックスと言っていいのではないだろうか?。
18禁のような成人向け作品ではないのでキスになっているが、繋がることによって伝えると
いう本質的部分はセックスの方が相応しいんじゃないかという気がする。