にゃっき♪ さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
dolls at a display window
成長もしない主人公たちのティータイムに明けくれる日常を、温かく見守る作品です。
放送中は毎週1話ずつ、のんびりと何も考えずに眺めているだけで癒された方もたくさんおられたと思います。
ドル箱作品になって1年間を2クールで描くことになり、2年間を1クールの1期に比べたら、たっぷり時間的にも余裕がありました。
でも練習シーンなし。異性問題なし。受験や進路に悩むことなし。余計な家族は登場場面すらなし。
相変わらず描きたくないものはとことん排除して、美味しいとこだけ並べた印象です。1期で描かずに成功したので同じ路線になったのだと思いますが、学園祭のステージで最高だったと涙を流されても、そこまでのプロセス描写カットでは、私は思いっきり置き去りにされた感じがしました。主人公の頭は前より弱くなったみたいですし、脚本家によってのバラツキも大きかったようで、メンバーの性格や言動がぶれているように感じる回もありました。
日常作品は、どうってことない、いつも通りの生活が、過ぎてしまうとかけがえのないものだった事を教えてくれます。
離ればなれになっても、短くも美しい若き日々の喜怒哀楽を共有した友人たちこそ、何ものにも代えがたい大切な宝物なんだと思います。卒業しても進学先がいっしょという終わり方では、作品の存在価値すら怪しくなってしまったようで残念です。