退会済のユーザー さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
会話を許せれば
退魔をからめつつのボーイミーツガールものとしてきれいにまとまっていました。
始めの頃の、処女だの童貞だのの会話は、それ…アニメキャラの顔でしか出来ないだろう…現実にしてたら痛過ぎる、このニュアンスがずっと続くのかと頭痛くなりましたが。
次第に、ひたぎさんなりに人間関係に求める真摯さや、アララギの余裕ある?受けツッコミに、お互いへの想いが潜んでいる感じ、いいなと思うようになった。
他の女の子との会話もまあ面白い部分もあったけど、怪異の頭数揃えで考え出された感のある人もいた。
戦場ヶ原お父さんが出てきたのが、すごく普通のことで、納得できてよかった。少しでも、ちゃんと物語の中で大人が存在を示してくれる作品が好きです。
ひさぎさんの私服のセンスがお姉さん的で好い。
{netabare}「昨日買ったばかりでアララギくんにはじめに見て欲しいと思った」とか、ラストの星を見上げての話とかで考えたこと。
多分ひたぎさんの過去を理詰めで考えれば、まだ自分の中の「女らしさ」を肯定して表に出すのは、怖いことだろう。
だからきっと影に潜むようなモノクロの服を選んでしまう訳だけど、おそらくはアララギくんに見せること、を考えて、ささやかながらハートやリボン、フリルのふちどった、精いっぱい女らしい真新しい服に身を包んで、現れている。
その健気さが、始めの頃に下着姿を披露した時よりもずーっと、女らしく可愛らしく見えてならない。
気になったのは、するがの部屋に薔薇本が、という表現があったけど…
レズビアンの方は、BLではなく男性成年向け(女性の肉体美を求めて)か、少女漫画(女性の精神性を求めて)を読むと思うぞ。BLが好きな人はレズではなく、あくまで「男が好き!」「美しい男たちの関係性が好き!」を追求した世界では。まあ、するががあらゆる方面の欲望を研究したい人なら、部屋に少しはあるかもしれないけど。
以前、一般の人に漫画の「昨日なに食べた?」貸したら「この作者の人ってレズなの?」という感想が帰ってきたのを思い出した。
そこは裏表にできてないと思いますよ。わかってくれ。{/netabare}