あべまろ さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
子供向けじゃない重いテーマ。だから大人が見て面白い。
子供向けのロボットアニメという一面を持ちながら、
実は現実的なテーマを持った作品。
【概要】
悪の地球外生命体「Zマスター」が地球を侵略しようとし、それに抗う組織と、同じく地球外生命のロボットであるガオガイガーが戦うという設定。
ゾンダーは機械生命であり、地球上の物質を機械に変化させて地球を自分たちの星に変化させようとたくらむ。
【子供向けじゃない理由】
この「機械」がポイント。
なぜ機械に変えてしまうのか。
それは人間は怒りやストレスなどの負の感情を抱くから。
かつてZマスターはもともと地球人と同じような人間。
ご存じのとおり人間という生き物は利己的で、自分の快楽のためなら他人を犠牲にすることを厭わない。
人間自身が自分の星を滅ぼすという危険性を鑑みた結果
「だったらみんな機械になってしまえばいい。機械になってしまえば人間の持つ愚かな感情がなくなるから平和になる」
そう考え、自分の星ごと機械にしてしまった。
近隣の星もすべて機械にされてしまった。
また彼らは機械に変えることを「機械昇華」と呼んでいた。
昇華というネーミングも奥が深い。
そうやって地球も、人間の手から地球滅亡を阻止するためにZマスターがやってきたという。
人間の負の感情は確かに良くない。それは正しい。
しかしそれを機械に変えて解決するのも違う。
さて、正義とはいったい何なのでしょうか。
そんな重いテーマ、まったく子供向けじゃない(笑)