ギータ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
続きが気になって仕方がない! 改めて視聴して、評価が大きく変わりました
去年見た時は良作という感じで、面白かったけど絶賛するほどではないと思っていました。
しかし、先日ニコニコ一挙放送を見た時、このアニメの評価は絶賛に変わりました。
一挙放送に関しては、当初は少しのぞく程度にしておこうと思っていたのですが、結局最後まで視聴してしまいました。
続きがすごく気になる、(この先どうなるか大体わかっていても)次の話が見たい、この目で確かめたいと思わされました。
それだけの力を持っている、視聴者を夢中にさせるアニメであると一挙放送を見てそう思いました。
このアニメのいいと思ったところ
・キャラクターありきじゃない、ストーリーの軸がしっかりしている
・キャラクターの心情描写がうまい、感情移入しやすい
・キャラクターの絡ませ方、組ませ方がうまい(相良幼稚園、信澄と浅井、光秀と良晴など)
・設定があまり気にならない、というか気にさせないように展開させている(良晴はどうやって戦国時代にきたのかなど)
・設定を複雑にしすぎない
・史実と創作のバランスがいい(“ように”感じる)
他にも色々ありますが、1つに焦点をあてて感想を述べます。
○キャラクターありきじゃない、ストーリーがしっかりしている
主人公が戦国時代へタイムスリップ、武将はほぼ全員女、史実を基に主人公がチートを発揮する。
この説明だけだと、完全にイロモノという感じですよね。
合戦の連続である戦国時代にとばされてハーレム形成とか、並大抵じゃない設定です。
たしかにキャラクターは可愛いし、魅力もあります。幼女からツンデレ、お姉さん、巨乳キャラなど様々取り揃えています。
それでもやはり、キャラを生かすのはストーリーだと私は思います。
織田信奈の野望のストーリーは、前述したとおり続きが気になる、続きを見たくなる力を持っていて、私としては申し分なかったように思います。
今まで見たアニメで似ていると思ったのは、ロウきゅーぶとガルパンです。
3作品とも、トンデモ設定に女の子のごり押しのように捉えられてもおかしくない作品です。
しかし、ふたを開けて見ればストーリーも面白いという。
今回思ったのは、こういう設定や、キャラクターの魅力で押すようなアニメこそ、ストーリーがしっかりしてなくてはいけないということです。
そういう意味で完全に裏目に出てしまったのがビビオペでしょう。
“キャラアニメ”という言葉はありますが、それは設定やストーリーの上に成り立っているものであり、今回のように続きが気になるくらいのレベルなら申し分ありませんが、せめて矛盾をださない、疑問に感じさせないレベルにまではもっていってほしいなと思います。
○個人的、このアニメ一番の名言
{netabare}“古い時代をぶっ壊し、俺がいた時代へと繋げられるのはお前だけだ”
信奈に向けた良晴のこのセリフがすごく心に響きました。
戦国と未来を知っている良晴だからこそ、信長が未来を作ったからこそのセリフでもありますが、何よりも今の信奈に対しての言葉ですよね。
色々知っているけどそんなの関係ねぇ。こいつになら任せられる、信頼できる、やってくれるという良晴の思いが伝わってきたセリフでした。
信奈と良晴のやり取りを順調に描写し続け、最後にこんなセリフを用意するとは、本当に見事です!{/netabare}
○個人的にこのアニメで気にいっているもの
{netabare}・明智光秀の苦悩、良晴とのやりとり
・相良幼稚園
・マムシの立ち位置
・岐阜の城
・姫武将だけでなく、川並衆などの男キャラのかっこいい描写
・織田信奈の涙もろい性格と、その設定を生かしたストーリー展開、史実との交わらせ方
・軽くはないけど重すぎない絶妙なバランスのストーリー
・黙示録のビースト『梵天丸もかくありたいスゴイソード』を喰らわしてやる
・能登かわいいよ能登
・墨俣一夜城=ヤシマ作戦といってもいいと思う、すごい的な意味で(小並感)
・ネネのcvの泣き演技
・「こんの罰当たりがぁぁぁ!!!」「よくわかった。」「ぇええええええええええええ?!」
・「ねーねー目覚めた?」
・揚げタコ焼きを食べて涙を流す津田宗久
・どっちのたこ焼きを食べても「なんちゅうもん食わすんや」とコメント{/netabare}