Lovin さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
見た感じ
レンタルDVDで視聴。原作は未読。高校生が様々な障害と闘いながら自宅にハーレムを築く話。自宅に3人、通い妻1人(自宅に居る描写は記憶にないが)と言う構成。
主人公は普通の高校生だったが、ある事件をきっかけに業を背負って生きていくことになる。そしてそれ以降は自分の境遇と倫理観から、「とある魔術の~」の上条さんのように事件に首を突っ込んでいく。普段自宅では家事全般をこなし、特に調理を多く描かれている。例の如く同居する家族は居ない。
1人目のハーレム要員は冥界から来たネクロマンサー。魔力が強すぎるため、普段からそれを抑えるための甲冑を身に着けており、言動が人の運命を操作してしまうため筆談で会話する。主人公の頭の中では妹のような人格とされており、どんなにひどい扱いを受けたとしても愛情の裏返しとして認識されるらしい。同居する理由には、ある事件がかかっている。
2人目のハーレム要員はヴィリエと言う冥界とは別の異世界から来た魔装少女。一般的に言うツンデレで、どんな物事でも直ぐに理解できてしまう(それ以外でも何でもできそうな)天才だが、人の話を聞かずに突っ走ってしまうことが多い。一応まだ学生で、彼女の担任によれば人の名前は覚えないらしいが、主人公の名前は覚えている(捩って呼ぶが)ので好意を持っているのでは、と言うことらしい。同居する理由は魔力を著しく失っておりその回復のため。
3人目のハーレム要員は吸血忍者。吸血忍者というだけあって戦闘能力は高く、得意技(と言うか殆どの技)は「秘剣燕返し」。家事全般のスキルは高いらしいが、料理の腕は絶望的で、物理法則を無視した結果になることがあるにも関わらず、本人は料理上手だと思っているらしい。長身でナイスバディだが毒舌家で、主人公のことを「クソ虫」と呼ぶが、本人は魔装少女から「葉っぱの人」と呼ばれている。同居する理由はネクロマンサーを連れ帰る使命を負っており彼女を口説くため。
4人目の通い妻は、3人目とは違う派閥の吸血忍者。登場時は特殊な豚骨ラーメンを武器に戦っていた。性格は真面目で赤面したりと、他の登場人物と比べると純粋で新鮮。主人公と同じ学校の別クラスに吉田友紀と名乗り通っており、新婚(?)当初は愛妻弁当を持参していたが、最後に隠し味として大量の調味料を投入する。料理は魔装少女に習っているらしい。学校ではその性格から「トモノリ」と呼ばれている。通い妻になった理由は、一族に伝わる因習に関わる事件により主人公の妻宣言をしたこと。
基本ハーレム展開だ(上記以外でも実は両思いの普通の同級生や吸血忍者の上司も絡んでくる)が、話を進める上で、主人公が得た複数の能力を組み合わせた戦闘が行われる。主要登場キャラの主人公を大半は口悪く罵倒するがツンデレ(愛情の裏返し)だとでも言いたいのか、そういう見方をすれば通い妻以外は皆ツンデレになる。個人的に苛め的なシーンは、なるたるがトラウマになっていてあまり見たくはないが、主人公が苛められっ子体質ではないので救われているのかもしれない。
そういう事を差し引いてもこの作品は面白かった。全校生徒の前で女装{netabare}(魔装少女の格好){/netabare}させられたり、自宅がハーレム化していることが{netabare}親友にボウリング場で{/netabare}ばれてしまったりと不幸の連続で救われているとは言い難いが、主人公の境遇もそれなりに不幸なので笑える部分があった。毎月レンタルが解禁されるのが待ち遠しい作品だった。