くろゆき* さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
リスクがあるから人生楽しいんじゃねぇの。
※全シリーズ見た後のまとめ感想です。
主人公吾郎の野球を通じての成長や仲間たちとの絡み、対決そしてその過程での勝利や敗北からの物語は惹きつけられるものを感じています。
また各シーズン毎のオープニング、エンディング曲も個人的には良曲が揃っていて視聴を終えた今でもたまに聴いたりするとそのシーズン毎の吾郎の成長過程や寿也等のライバルとの試合の場面がよみがえる様な感じになり爽快な気分にさせてくれます。
野球の駆け引きという所に目を向けると基本吾郎の横柄な人柄による強引な場面が目立つこともありかなり大雑把な部分、滅茶苦茶な勝負がありノリで楽しむ事が出来ればいいですが冷静に考えると吾郎のわがままというみたいに冷めた捉え方をすると試合は楽しめないかもしれない。
あとは主人公吾郎のシーズン毎にある怪我からの強引な復活というかパワーアップ。
個人的には苦労、挫折からの立ち直り等はこのメジャーの見所であると思うんですがさすがにシーズン3での怪我においては明らかに野球する上ではやってはいけない事をして怪我をしてしまうのでこの部分だけはいただけなかったです。
悪い点も書きましたがとにかく主人公吾郎の成長を勝利だけでなく挫折、敗北そして最愛の人との別れ等も取り入れて幼児から大人までの一人の人間としての成長を上手く描けていて見ごたえ十分な内容だと思います。
吾郎の父茂治に始まりライバル達も個性的なキャラが多く幼い時から野球で知り合い時には野球でバッテリー、または強打者として立ちふさがる寿也や鉄仮面ピッチャー眉村。
メジャーからの刺客とも言えるギブソンなどは吾郎の成長を語る上では外せないキャラであり個人的にはお気に入りなキャラです。
そして女性陣ではシーズンを追う毎によパートナに成長していく薫によき母になってくれる桃子さん。
一番のお気に入りは吾郎のライバルでもあり初恋の相手でもある川瀬ですね。
各シーズン毎の滅茶苦茶かもしれないけど吾郎の野球に対する熱い想いやその闘志に答えるようなライバル達の戦いなどは少年野球としてみればかなり完成されてると思うので熱い気持ちになり見ていられると思います。
ライバルキャラ一人一人のセリフやエピソードなども印象に残るような言葉が多く眉村のピッチングの原点のわかる話やギブソンという生涯のライバルとの勝負やメジャーでの洗礼を浴びてからの吾郎に対するサンチェスの放った先輩ピッチャーとしての目茶苦茶なアドバイス「お前のストレートに抜群のコントロールがつけばどんなバッターでも三振する」のセリフには爆笑したものです。
(まさかストレートだけでここまで抑えられるのは彼だけでしょうけど)
オープニングの心絵は成長する力強いイメージが伝わってくるしエンディングのずっと前からでは小学からずっと共にいた薫との成長が表現されていて個人的にはお気に入りのエンディング曲だと感じてています。
全体的にムチャクチャな描写、設定が多く、
「これ野球ファンは怒らないの?」
というレベルのものまであります。
ただそれを差し引いても、このアニメは面白いです。
老若男女問わず、親子揃って視聴したりしても大丈夫な作品です。特に第一シーズンを自信を持ってオススメします。