pastaくんくん さんの感想・評価
3.6
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
アニメとアダルトビデオの中間に存在するような作品
■総評
とんでもないエロハーレムものです.
しかし,全てのキャラにお色気シーンがあり,しかもそれを一切隠していない.一見清々しいハーレムものと思うが,ISなどと違い,気味の悪い不快感を覚えました.
キャラデザや声優はけっこういいので,豚アニメとしての価値は高い.しかし,ラブコメのブヒりというよりは,エロに対するブヒであって,作品自体を評価しているという感じではないです.
アニメとしての価値はそこまで高くなく,同人誌になるために生まれてきたアニメと言えるでしょう.
{netabare}
■恋愛ではなく性欲,しかもそれを友情というフィルターに通すことのおこがましさ
友人を作るためと言いつつ,結局主人公を振り向かせるためにいろいろな性的アピールを行います.
相手のことが「好き」という気持ちや「ドキドキ」するという感情表現をすっ飛ばしていきなり性欲を掻き立てるような表現をしているところに一抹の不快感を覚えます.
ISにもセックスアピールは過剰にあるのですが,ISでは主人公のことが「好き」ということが前提になっていて,サービスとしてのお色気であるのに対し,この作品では,お色気はサービスではなく,第一手段となっています.
ハーレムもので主人公がムカツクくらい鈍感というのはよくある設定ですが,この作品では性的アピールをしてくる女の子にそもそも興味が無いと言ったような描写がなされているのが不可解(ところどころそういう場面はあったが,基本的に女性が裸体になることをお馬鹿扱いしている).
キャラの心情的な要素や人間関係でなく,セックスアピールすることでしか豚を釣れないアダルトビデオのような下賎なアニメと言えます.
また,恋愛感情を通さないセックスアピールをあろうことか,友情に昇華させようとしているように感じられました(一期を見る限り).
どこからどう見ても二人のヒロインは主人公が大好きでそれをとりあっているというのはまるわかりだし,それを前面に押し出してブヒらせるべきなのに,物語の最初の設定である「友人を作るための部活」だかなんだかしらないが,「小鷹は友人」という感情と「小鷹が好き」という感情の間で揺れているような感じがして,設定をそもそも間違えてるなと思いました.
ブヒらせたくてハーレムものを採用してるのに,友情だの友人だの意味がわからないことをいって,結局お色気でブヒブヒさせるだけ.これではなかなか評価することは難しいです.
(文体から,「アニメを見ればそのように判断できる」といったような印象を与えますが,そうではなく,単に私が「そう思った」だけです)
■夜空のクズさ
瀬奈が夜空を友人として扱っていたり,なんとか仲良くなろうとしているのに対し,夜空側の完全なる拒否・いじめにも相当する扱い.これには正直イラツキました.
完全に瀬奈派です.夜空は殺したいと思ってみていたし,こういう奴はマジで友人ができないだろうと思い,そう思ってみると,たしかに友人がいない人間のリアリティは表現できているなあと感心もしました.
しかし夜空はまごうことなきクズであります.
■エロ豚アニメとしての価値の高さ
ストーリーというか,話の設定や構成に多大な不満があるものの,しっかりと最後まで見れて,なんなら若干好きになっているのは,この作品の「エロさ」に他なりません.私も結局はそういう「エロがありさえすればいい」類の豚なんだと思うと絶望しましたが,それは仕方がありません.最初にも書きましたがまさしく
『同人誌になるために生まれてきた作品』
であり,はっきり言って映像のないラノベが売れているのはよくわかりません(原作未読なので勝手な判断).文字の方がエロいとかならわかりますが,こんなしょうもない話でブヒるのは少し無理がある.とラブコメもハーレムも大好きな豚は思ってしまうのでした.
■でも結局はこの作品も追っていく
これが悲しき豚の習性なのでしょうか.