「ゆるゆり♪♪(TVアニメ動画)」

総合得点
79.6
感想・評価
1644
棚に入れた
8585
ランキング
495
★★★★☆ 3.8 (1644)
物語
3.7
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
4.1

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

わぁい、うすしお

 原作は未読。
 基本的テイストは1期と同じような感じだが、1期よりキャラがよく動いている印象。
 相変わらず美少女ものとしての可愛らしさ、毒のあるギャグとしての面白さ、ハート
ウォーミングな話の心地良さのバランスがいい。

 キャラの比重としては、生徒会関係が増えた感じ。
 1期では歳納 京子が話を引っ張っている印象が強かったが、本作は生徒会の歳納 京子とも
言うべき、京子と同じお馬鹿キャラの大室 櫻子が話を引っ張る展開が増えている。
 その分、京子の出番が減ったが、京子は京子で自分の出番ではきっちりと自分がアピール
できており、むしろ京子の出番の減少により京子以上にその煽りを食った印象があるのは、
京子に対するツッコミ役である船見 結衣と杉浦 綾乃。この二人は1期に較べて印象が弱く
なってしまった感が強い。
 結衣は吉川 ちなつと、綾乃は池田 千歳との絡みがあるにせよ、基本的には京子があって引き
立つキャラだなと痛感。
 逆に櫻子に対するツッコミ役である大室 櫻子も、櫻子共々目立ってきた感がある。

 一方、「影が薄い」とか、「存在感がない」などと言われていた主役の赤座 あかりだが、
1期ではその空気キャラっぶりがキャラとしての印象付けに役立っていた感があったが、
本作では実質的に出番が多くなった感じ。
 5話の駅の待合室のシーンや、11話などはあかりの一人舞台といった印象で、5話の一人
芝居は、全て独り言だと思うと、シュールさを越えて、怖ささえ感じられるものであった。

 ここまで書いて気付いたけど、「出番」だの、「アピール」だの、まるで文章が二次元の
アニメキャラと言うより、三次元のタレントに対して書いているみたい。まあ、いいや。

 ごらく部、生徒会キャラの姉妹が多く登場するようになったのも、今期の印象深いことの
一つ。
 特にその存在自体は1期の頃から明かされていたあかりの姉、あかねがついに登場。やはり
キャラとしてはかなり強力なものがあった。
 櫻子の姉と妹も登場したが、出来のいい長女、三女に対する、フリーダムでお馬鹿な次女と
いう構図は、本作の監督である太田 雅彦氏が過去に手掛けた「みなみけ」の南三姉妹を
思わせるものがある。

 1期の話を叩き台にして、2期であることの長所を活かした演出が多かったのも印象的。
 コムケ回は1期のコムケ参加の翌年といった感じの描かれ方をしていたが、この作品自体は
「サザエさん」的にキャラが成長しない類のもののはずで、これが修学旅行回だと1期の修学
旅行の記憶やお土産が、「始めての修学旅行なのに何故?」といった一種の超常現象のような
ものとして描かれており、不思議なテイストの話に仕上がっていた。
 11話のあかりの過去へのタイムリープも、1期1話をやり直すというなかなか壮大な話。
 最終話である12話の爆発で終わるというオチも1期と同じで、これもある意味1期を踏まえた
演出?。この12話では劇中劇でのカーテンコールがあるが、「ゆるゆり♪♪」という作品
自体に対するカーテンコールにもなっていて、なかなか良い演出だった。

投稿 : 2013/07/27
閲覧 : 204
サンキュー:

9

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