Lovin さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
見た感じ
■概要{netabare}
原作:原悠衣
監督:天衝
シリーズ構成 :綾奈ゆにこ
キャラクターデザイン :植田和幸
制作:Studio五組
話数:1クール全12話
OP:「Jumping!!」
by Rhodanthe*(西明日香、田中真奈美、種田梨沙、内山夕実、東山奈央)
ED:Your Voice
by Rhodanthe*(西明日香、田中真奈美、種田梨沙、内山夕実、東山奈央)
以前は浮かばなかったEDの形容について、レヴューのような雰囲気と伝えたかった。
{/netabare}
■主な登場人物{netabare}
主人公
金髪が好きで成績はいまいちなのに通訳を目指す少女。微百合。
小さい金髪
日本も主人公も大好きで小柄な英国人留学生。ガチ百合。
ツインテール
英字レターを通訳する程度は学力がある。ガチ百合。
ワイルド
大雑把な言動の割りに気配りは出来る。ノーマル。
元気な金髪
活発で行動力のある富豪の英国人留学生。ノーマル。
{/netabare}
■感想
TV放送を視聴。原作四コマは未読。外国人が留学してくる話。
イギリスにホームステイに行った主人公。滞在先の娘は当初主人公を警戒していたが、飼い犬のお陰で打ち解けることが出来た。しかし今度は娘の方が日本に憧れを抱いてしまい・・・
年明けからこの作品繰り返し見ていたのと、2期の制作が決定したらしいと小耳に挿んだので改めて書いてみる。
全体的に淡めの色使いでパステル調の雰囲気が、初見でも世界観に入りやすい印象を受ける。最近の作品には必ずといってよいほど盛り込まれるパロディ要素も特に感じなかったし、展開が緩く視聴にあたり身構える必要も全く無い。
かといってギャグやツッコミはテンポよく描かれており、緩過ぎて退屈ということは無い。それに、基本的には四コマっぽく数分程度の短めの話の合間に10分程度の話を挟む、といった構成となっており、緩いながらもテンポはむしろ速いとも言える。
あと登場人物に記載はしていないが、担任で英語教師のからすちゃん(烏丸先生)もいい味を出している。しかしこのキャラ、「顔が一杯集まって~」と歌っていたり、閃いた一発ギャグが両手を左右に広げて「トーテムポール!」だったりと、何故かいつもトーテムポールのことを考えている様子だ。また兄のことを「お兄ちゃん」と呼んでいたり、実は天然系の教師なのかもしれない。
しかし最終話の突拍子も無い展開に関して私は否定派なのだが、11話まで視聴できているのであれば特別な違和感は感じないだろう。
おそらく1期が無かったことにはならないだろうから、2期は進級したところから話が始まるはず。設定が微妙に変わっているが、新しい展開があるのか、それとも相変わらずの展開なのか、今から非常に楽しみになってきた。
□以前書いた感想{netabare}
終わってみれば今期作品の中でも作品の面白さではBEST3に入るほどのポテンシャルを持っていたとは思わなかった。原作を読んでいる方々はこの作品がどう描かれると思っていたのかが非常に知りたい。原作を知らない立場から言わせて貰えば埋蔵金だったのではと思う。
まんがタイム系雑誌に連載されている漫画はこのところ当たりが多いと感じる。中には個人的に趣味ではない作品もあるが、殆どの作品は概ね好印象のイメージがある。友情、努力、勝利という某大手少年誌のテーマに原点回帰と言うのも悪くないとは思うが、連載作品に多様性があるから言える現象なのではないかと思う。
この作品には、原作ではどのような設定になっているのか分からないが、最近良く目にする百合要素が盛り込まれている。しかもこの作品の百合は、個人的な印象ではあるがゆる百合ではなくガチ百合と受け取れる。特に危険なキャラもいて、対象が他の女性と歩いているだけで落ち込んだり、手が触れそうになると赤面したりと、リアクションだけは乙女なのだが対象も女性という、俄かには信じ難い状態になっている。
でも作風もキャラもストーリーも、どれを取っても毎回安定したほんわかさと緩い展開で、和やかな雰囲気なのが気楽に見られて非常に良い。一つの作品で緩急があるのも悪くないが、この作品の場合はシリアスな展開は他の作品を見て、その対比として緩さを楽しむと言う役割も担うことが出来ると思う。
OP、ED共にRhodanthe*という本作品メインの声優のグループが担当している。OPはポップな曲調、EDはリズムが特徴的(上手く表現できないがジャズ?ミュージカル?のような)な曲調でどちらも作品の雰囲気には合っている。
ギスギスとした緊張感のある作品が好みの方には合わないかもしれないが、一服の清涼剤として見て頂ければ面白さは伝わるのではと思う。
■作品の傾向
主な要素とし思いつき易い学校と百合を中心に類似作品を挙げてみると下記のようになると思う。
学校をテーマに選び、授業でも部活でもない作品なら、重いテーマがあるという部分は全く違うが「CLANNAD」辺りを挙げておく。
百合をテーマに選ぶなら有名な百合作品ということになるが、あえて夏目の出てくる「ひだまりスケッチ」を挙げておく。
{/netabare}
■蛇足:{netabare}
具体的な数字まで出してBD/DVDの売り上げ予想をしたのに掠利もしなかった、恥ずかしい。
しかし2期の制作が本当に決定しているのであれば、それなりに売れたであろうことは想像できる。
私の予想はともかく、ガセではないことを祈る。
□以前書いた蛇足{netabare}
世間一般での盛り上がり方はわからないが、5,000枚以上のBD/DVD売り上げを見込めるのではないだろうか。
女性客が付けば10,000枚を超えることも出来るだろうし、二年生に進級したところでの終わり方は、原作に余裕があれば間違いなく2期を期待できるだろう。
{/netabare}
{/netabare}