Lovin さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
見た感じ
■概要
TV放送を視聴。原作四コマはは未読。恋愛について研究する話。
塾に通ってまでお嬢様中学校に合格した主人公は日々退屈を極めていた。そんな時偶々教師から生徒会室への使いを頼まれたが、扉の向こうには信じられない光景が・・・
視聴前の期待度は3段階で★★と普通。原作がまんがタイムということで当たりの確率はあるとは思っていたが、外れがないわけでもないので余り高い期待はしないように心掛けていた。
本作品は監督:太田雅彦×シリーズ構成:あおしまたかし×制作:動画工房で、1クール13話で構成されている(Wikipediaより)。
OPは藤女生徒会執行部(主要声優陣)が歌唱を担当した明るい曲で、何方かのレビューにもあったが「みなみけ」のOPのような雰囲気があり馴染み易いメロディーになっている。
EDも藤女生徒会執行部が歌唱を担当したポップな曲で、背景に流れる2.5頭身のキャラが微笑ましく、コメディ作品にあった曲になっている。
2013夏期の視聴作品の中で期待度に対する満足度の+方向への差分が大きさが1位の作品となった。
■主な登場人物
ワイルドの君(略してワキ)
頑張って合格した学校では地を出していたら逆に人気が出た。
藤姫様
教師からも生徒からも信頼の厚い何でも完璧?な生徒会副会長。
小動物
恥ずかしがりで泣き虫で小柄な正に小動物系の生徒会書記。
眉毛
ニートの兄を実は慕っている思いの外普通の生徒会会長。
守銭奴
金の計算ではなく金自体が大好きで就いた生徒会会計。
■感想
作品を全編を通した感想は、2013春期の「はたらく魔王さま!」くらいのインパクトがあって予想以上に面白かった。
学力が高く厳しい教えを守っている中学に於いて主人公は落ちこぼれの部類に入るが、登場人物の殆どが基本バカなので基本的にボケだけでも笑えるうえに、落ちこぼれの筈の主人公が逆に常識人扱いでマシンガンのようなボケにツッコミまくるハイテンションコメディというべき作品で、余り多くないキャラ以外は殆ど四コマ原作であることを感じさせない作品となっている。
この作品の面白さの一つに、ボケやツッコミの間や見せ方にあると思う。第3話に眉毛と守銭奴が廊下を歩く後姿という印象的と思われるシーンがあるが、基本はボケだらけの中でツッコミ一人が頑張るというハイテンションコメディの中にも趣の違う笑わせ方も混ざっていて、飽きさせないという部分が大きいと思う。
そんなストーリーアニメのような展開が続いていた中、サブタイトルを「よりぬき・・・」としていた第10話だけが少し雰囲気が変わっていて、原作である四コマ漫画に近い構成となっていた。それに関してはストーリー回の区切りもよいタイミングだったので違和感はなかったし、原作も掲載誌によって分けていたらしいので問題なく楽しめた。
最終話が終わった時点で、「みなみけ」のテンポがもう少し早くなっても楽しめる方には是非お薦めしたい作品だと感じた。
■作品の傾向
この手のコメディはよくあるが、だからこそ差別化している作品も多く微妙に違っている部分については目を瞑って頂きたい。
感想でも触れたが制作側も意識しているかもしれない「みなみけ」をまず類似作品として挙げておく。
5分枠でボケとツッコミが連発される「てーきゅう」も早口で差別化しているが類似作品として挙げておく。
■蛇足:{netabare}
しかしこういう期待度を上回る満足度が得られる、所謂ダークホース作品は毎期あるわけではないので実は貴重なのかもしれない。
私の評価は、2012年はガールズ&パンツァーがNo.1だったが、2013年は「まおゆう 魔王勇者」「琴浦さん」「ラブライブ!」「はたらく魔王さま!」「きんいろモザイク」と今のところ候補が多い。
こうして思い返すと、冬期は不作だと思っていたが実は豊作だったのではと考えてしまう。あくまで「進撃の巨人」の視聴を保留している私の評価だが。
{/netabare}