Lovin さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
見た感じ
■概要
TV放送を視聴。原作ゲームは未プレイ。シェルターで生活する話。
「超高校級の○○」という肩書きを持つ生徒達が希望ヶ峰学園に入学するが、学園長から伝えられたのは残酷で過酷な試練だった。生徒達の生き残りをかけた戦いが始まる。
視聴前の期待度は3段階で★★★と高め。内容を知らずにタイトルの語呂のよさで選んだジャケット買いに近いかもしれない。
本作品は岸誠二監督×ラルケ制作×上江洲誠脚本で、1クール13話で構成されている。
OPには複数の曲が使用されたが、インパクトは小林幸子が歌う「モノクマおんど」が一番だろうが、当然作風には合っていない。
EDは最終話以外はスズムfeat.そらるが担当した「絶望性:ヒーロー治療薬」だったが、あるCDショップでは辛辣なコメントが書かれたPOPを掲示していた。
■主な登場人物
超高校級の幸運(主人公)
見た目の雰囲気は普通の高校生。肩書きは最終的に変わる。
超高校級のアイドル
主人公と同じ中学に通っていたアイドル絶賛活動中の少女。
超高校級の○○
冷静な判断力と行動を取れるが、言動には謎が多い。
▲多いので紹介ではなくツッコミで
{netabare}
超高校級のスイマー
超高校級の野球選手
超高校級の格闘家
高校生としては規格外と言う解釈なら理解できなくはない。
超高校級のプログラマー
超高校級の同人作家
超高校級の占い師
超高校級のギャル
超高校級の暴走族
そもそも高校生だからという基準は無いのではないか。
超高校級の文学少女
まず文学少女の定義がかなり揺らいでいる気がする。
超高校級のギャンブラー
未成年はギャンブルをしてはいけないはずだけど。
超高校級の風紀委員
高校を超えたところ(学校?)ではお見かけしないが。
超高校級の軍人
軍人と高校生の二束の草鞋を履くのは現実的ではないだろう。
超高校級の御曹司
もはや基準となる「高校級」の意味がわからない。
{/netabare}
■感想
作品を全編を通した感想は、面白くなりそうな雰囲気を醸しながら終わってしまったという印象。
ある程度忠実に原作を再現しているシーンはあるらしいが、私は原作をプレイしていないので詳細は不明(○○○○のことらしい)。しかしそのせいか演出が過剰で少し引いてしまう部分も無くはない。原作プレイヤーとそうではない一般大衆の両方に受ける作品を製作するのは難しいと言うことの現われだろうか。
静かだがどんよりとした時間が流れるパートと、緊張感と迫力があるパートに分かれており、物語の緩急は上手く付けられていると思うが、ゆっくりと流れるパートの足早感があり、一話だけを取ってみても見ても目まぐるしく息継ぎが出来ず少し苦しいと感じた。ただ本作品はスリルを味わうのも楽しみ方の一つなので、原作未プレイの立場からはアリだと思えた。
緊張感のあるパートは面白いのだが、主人公の頭の回転が速く正確で、その理由を仮に「幸運」の一言で解決されたとしたら納得は出来ない。勿論このパートは超高校級の○○がメインとなるのだが、彼女の発言を直ぐに理解できる上、緩いパートで描写されていないかもしれないことを発言したりと、幸運の名の元に○○の能力も手に入れたのではないかと思える程だ。
最終話が終わった時点で、推理ではなく緊張感を楽しむ作品なのではと感じたので、推理作品ファンにはお勧めできない。原作プレイヤーには、緊張感のあるパートが好きな方ならお勧めできる。
■作品の傾向
密室で展開される物語なら実写映画のCUBEが真っ先に思い浮かぶ程度の知識しかないが、余りこの手のアニメ作品は見ていないので類似作品が思いつかない。
超高校級の能力者繋がりで選べば、迫りくるベンツを腕力でスクラップにする「天上天下」辺りを類似作品に挙げておきたい。
■蛇足:{netabare}
こういう作品を見ると原作をプレイしてみたくなるが、過程と結末を知っているので余程のことが無い限りプレイすることは無い。
{/netabare}