ようす さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
雨に包まれた2人だけの時間。
「秒速5センチメートル」で有名な新海誠監督の6つ目の作品です。
時間は50分ぐらいです。
●ストーリー
靴職人を目指す少年・タカオは雨が好き。
雨の降る日は学校をさぼって庭園に行く。
ある日,庭園に行くと,仕事をさぼってビールを飲んでいる女性・ユキノと出会う。
現実のようで遠い世界の話のようでした。
不思議でした。
個人的に,山場のクライマックスがいまひとつだったように感じていて。
でもそれはあまりに物語が深すぎたせいなのかなとも思っています(笑)
1回見ただけでは新海作品の深さは理解できないと思うので,またレンタルして家でゆっくり見ようと思います。
結末は悪くなかったと思うんだけどな。
男の子が高校生ってのがまた…背伸びした大人の恋愛って感じで好きです。
●作画
神です。神と言う以外の表現が見つかりません(笑)
自然の描写がほんとにきれい。
特に,雨のシーンが多いのですが,その雨が素晴らしくて。
雨と一言に言っても,作中ではいろいろな雨が表現されていました。
日常的な雨,しとしとと降る雨,雷をともなう雨,たたきつけるような激しい雨…。
そのどれもがとてもリアルで繊細で。
映画を見に行った日,天気は快晴の夏空でした。
しかし,映画を見ているうちに「今日は雨だった。」と錯覚するほど。(←冗談でも大げさでもないですよ。マジです。催眠術みたいだ。笑)
とにかく,それほどリアルだったんです。本当に細かいところまで。
●「だれかのまなざし」
本編「言の葉の庭」の前に上映されました。
10分もなかったと思います。
父と娘と,飼い猫のお話。
これが…やられました(笑)
社会人の娘の父親への想いが,娘目線や猫目線で描かれています。
ちょうど娘と同じ境遇にある私は,共感しまくりでぼろぼろ泣いてしまいました(笑)
…普段映画館では泣かない(泣きそうでも我慢する)私があそこまで涙したのは初めてです。
なんだろう,いつもなら泣くまいと我慢するけど,そう思うこともなく,自然に涙が出た感じでした。
不意打ちでした(笑)
●音楽
「Rain」
これは…ずるい。曲もよすぎる。
劇場入ったときにすでに流れていたのですが,それだけでもう泣けそうでした(笑)
秦さんの声が,さらに味を出していて。最高です。
この曲だけで音楽は☆5つけました。笑