ツキ さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：今観てる

雑記

※レビューというよりもチラ裏としてつらつらっと書いておきます。

まだ序盤3話なので評価しづらい部分が多く、良い点悪い点が顕著な印象。
前作から6年の歳月を経て制作会社、キャストが一新されているので別モノとして見たいところですが時系列的には連続性を持っているのでやはり違和感は少し強いです。
思ったよりもキャスティングについては気になりませんが、一方で演出やキャラの違和感がかなり強い。

前作から出演している荻上、大野はキャラのトーンがかなり違います。「おぎっちならこのセリフはこう言いそう」「大野さんならこの場面はこういうテンションで言いそう」みたいな細かい部分で気になる部分が目立ってます。声優はちゃんと前作見て勉強したのかよと思いましたが、どちらかというと演技指導の監督に問題アリと思って見てみたらまさかの水島さん。
演出･絵コンテ等で前作に携わっていた人がこういう点でツメの甘い作りするのはちょっとガッカリ。
勿論声優の演技にも不満アリ。山本、ゆかなと二人とも好きな声優ですが斑目役、興津さんの演技が抜群だったのでやはり不満の残るところ。興津版斑目は間の取り方なんかはホント完璧でまるで違和感を感じなかったので二人にはもっと突き詰めた演技を見せて欲しいと思います。
またデフォルメ調の作画も乱用気味で、恥ずかしがり屋な荻上の感情表現として上手く利用していた演出だったのが今回では萌え演出として強く出ている印象。まあこの辺はキャラデザや時代に合わせた妥協点として見ています。

ただ、良い点･良くなりそうな点もそこそこ。
勿論暫定的な部分なので今後どうなるか分かりませんが、キャラの濃い卒業生たちに頼りすぎず現在のげんしけんメンバーの活動を中心に描こうとしているのは好感。スピンオフ的にOB、OGも描く場面も今後まだあるかもしれませんが新キャラもいい味出してるのでこれで戦えそうな雰囲気は十分持っています。

そもそも本作はげんしけんというアニメ作品として認められないという意見も耳にしますがむしろ一期に近いオタを突き詰めた構成になりうる可能性も十分秘めています。
これまでは男子メインだったのでアニメやエロゲ、プラモなど男子向けの会話だったのが女子向けのBLやコスに変わっただけ。〈現代視覚文化研究〉の趣旨には沿っていると思います。そういったオタ文化を突き詰めて描くかキャラメインで描いていくかはまだ分からないので現状で作品の方向性を批判するのは早計かなと感じています。ただあまり行き過ぎた腐要素は禁物。私がそっち系苦手というのもあるのですが視聴者の絶対的な総数が男であるためやりすぎると下手すれば視聴断念に至る可能性もあります。まあその辺の線引きは上手くやって頂きたいとw

あとは形骸化しつつあるコミケの参加や就活なんかをどう描くかが気になりますね。これまで描かれなかった合宿や、起伏のあるストーリーをオタ文化と上手く繋げたストーリーを見たいなと個人的には思ってます。