じょー さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 1.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
作品評価基準により大きく評価分かれる作品
この年のいくつかの映画賞を受賞、くれしんの原恵一監督、サンライズ制作と言うことで期待高かったのですが、、、
まず作画ですが、これは素晴らしい出来です。シーンの中で印象深い食卓や、油絵調の絵でリアリティを追求し、ファンタジーに走らなかった所、ありきたりに思えて計算されているカメラワークなど、技術的には完成度高いです。が、、、
これらの良い点が、悲しいかな映画としての完成度とは違う次元で語らざるを得ないのが何より残念。特に残念なのは声優さんで、これは今までのアニメ映画の中でも最低の部類にはいるかと、また説明用のセリフも多く、何のためのアニメ化だったのかアニメ化の意図すら自己否定するような感覚を受けました。
電通さんやら、スポンサーやらの事情があるのでしょうが、棒読みでは何も感情移入できないし、大人の事情があるのなら、せめて声優としても演技出来るレベルの人をもってこいと。
本来の俳優としての仕事と同じくらいのレベルで、声優をやってくれている人もこの作品にもいます。他の作品でも、RODの方は普通の声優以上の演技と言っても言い過ぎではないと思います。ハウルでの木村拓哉さんも及第点だと思います。でもそのレベルがある程度以上でないとアニメとして成立しないのが、アニメ難しさであり、アニメたる所以ではないでしょうか?あまりアニメをなめるなと言いたいです。
主役とマイケルは特に酷かったです。ドラマやお芝居は声の濃淡の付け方が声優と異なり、役者さんがやると濃淡がつきすぎて、芝居くさくなるのですが、今回のは、そもそもそれ以前。よく役者を名乗れるな?というお遊戯会レベルでは、本業の方もどうなのでしょう?俳優でない、南明奈さんがゲストの中で一番まともでした。
声優さんだけのせいではないのですが、ストーリー上どうしても、どちらの真にも感情移入しづらく、物語に入り込めなかったのが残念でした。セックスがあの世代に与える影響はたしかに大きくて、ストーリーもそれなりに良いのですが、若干の無理は感じました。
Colorfulは作画はよく、ストーリーも批判はしますが、そこそこ。普通に作っていれば、まあまあ面白かったねと言える作品だった可能性が高い。この作品を”つまらなくした”人たちがいることに怒りを感じます。