ともか さんの感想・評価

3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

テンポの良い会話で笑えたけれど、節度を守ることも大切。

漫画原作（未読）、　1クール（全13話）、　2012年夏放送。

ブラックジョーク満載のコメディ作品。
落語の楽屋でのシーンが大半ですが、実際のところ「落語」要素はほとんど無し。
5人の女子落語家による、楽屋で繰り広げられるブラックな日常会話を楽しむ内容。

「このアニメは女の子の可愛さをお楽しみ頂くため、
邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみいただく番組です。」
というコンセプトを掲げた作品。
「女の子の可愛さをお楽しみ頂くため、邪魔にならない程度の」までは合っていると思いますが、
「差し障りのない」という部分が本当にそうか、私の中ではちょっと微妙。


私にとってブラックジョーク中心の作品自体、初めての視聴になったと思います。
大人の事情（というのでしょうか？）のような話を平気で持ち出してしまう辺り、
本当に大丈夫？と問いたくなってしまいますが、
そこに対して視聴者にツッコミを入れさせるのが、この作品の意図なのでしょう。
若干度が過ぎていると感じることがあったものの、
基本的には楽しんで観られました。

基本的に1話完結で、各話が3本立てという構成。
1パートにつき7分程度という時間は、
1つの話題についてトークするのにちょうどよく、テンポが保たれていたと感じます。

AパートとCパートが楽屋での話、
Bパートは毎回、東京のどこかの町へ外出して、その地区に関係する話をしている。
このBパート、東京に詳しい人ならかなり楽しめるのかもしれませんが、
所詮ご当地ネタで、私にとっては微妙でした。
それでも逆に考えると、比較的静かな外出パートがあいだに挟まるから、
その前後のパートがより引き立っていたのかもしれません。

それと、時事ネタが多いのもこの作品の特徴だと思います。
今の時点で、というより放送時期の時点ですでに時代遅れなネタもあった気がします。


作画と声優については、特筆する点はありません。
キャラは、主要5人の中ではネガティブ系ネタを得意とする苦来が面白かったです。

音楽は、OP・EDともに明るくてノリが良く、楽しい気分になれる曲でした。

OP曲： お後がよろしくって…よ!
ED曲： ニッポン笑顔百景


何も考えずに笑いたい方にオススメです。
ただ先述の通り、ブラックジョークを連発するため人によっては注意が必要。
第1話から最後までずっと同じようなノリで続きますから、
嫌悪感を覚えた方は、すぐに切ったほうが良いでしょう。