にゃっき♪ さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
justice without force is powerless, force without justice is tyrannical
よくある学園ハーレムバトル作品でした。
何故かお子様ばかりの7人の魔術師が、それぞれが呼び出した歴史上の英霊とチームを組んで、聖杯戦争と呼ばれるサバイバルバトルを繰り広げます。
トレーナーも参加するポケモンバトルと考えればよいと思いますが、主催者は気まぐれな神様か何かのようで、ルールや開催される場所や日時を知っている監督役が、どのように選ばれて情報を得ているのかはスルーしておいた方がいいのでしょう。
この作品、アイデアは悪くないと思いますが、設定をキャラに喋らせるしかなかったため、圧倒的に説明が不足しています。原作ゲームをプレイしてる人しかついていけないのなら、ナレーターか語り部を設定しなければ不親切なレベルだと感じました。
そして主人公の衛宮士郎ですが、正義感が強いのはわかりますが、弱くて足手まといになってばかりなんですよね。引っ込んでいればいいのに勝手に出てきて、周囲を危険に晒し足を引っ張っているのに、口を開けば綺麗事を並べ立てるのですから共感しろと言われても無理な話です。
囚われて助けに来てもらうというヒロインの役目まで横取りするような欲張りキャラで、士郎に対して繰り返し忠告をしてくれたアーチャーが退場しても反省の色がなく、いつかは成長してくれるだろうという期待を最後まで裏切ってくれたのは褒めてあげたくなります。
私はFate/Zeroを先に視聴していたので、視聴を始めてすぐに別物だとハードルを下げましたが、期待してなかったと言えば嘘になります。整合性には問題点もありましたが、この作品のスピンオフで、よくあれだけの作品を作り上げたものだと、Fate/Zeroという作品を再評価する事が出来ただけで良しとしようと思います。