「惡の華(TVアニメ動画)」

総合得点
65.0
感想・評価
1146
棚に入れた
4509
ランキング
3538
★★★★☆ 3.2 (1146)
物語
3.4
作画
3.0
声優
3.3
音楽
3.4
キャラ
3.2

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ネタバレ

三崎鳴 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 4.0 作画 : 1.0 声優 : 5.0 音楽 : 1.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

業界初のロトスコープ技法と今年初の問題作

押見修造作漫画作品「悪の華」を原作としたアニメーション作品。アニメ業界初のロトスコープ技法を利用した作品であり原作のデザインとはまったく異なるタッチでキャラが描かれたことから実写を意識した構成である為,映像自体に生々しさが現れ1話の放送時から賛否両論を巻き起こした。原作の持つ独特の背徳感やプレッシャーを表現するには良い効果となったが,原作とまったく異なるデザインからは既読者からも未読者からも驚きの声が上がることとなり,結果として視聴者を篩いにかける形になってしまった。アニメ作品に求められるニーズの一つとして「現実からの離脱・乖離」があるが,本作ではリアリティを追求しすぎたが故に受け入れ難さ・敷居の高さを生んでしまったように感じる。だからと言って実写ドラマで放送すればいいのかと言うと,その媒体に向いた内容ではないな,となる。もともと映像向けではない作品だったのにも関わらずこの作品をアニメーション作品として作ろうとしたのが過ちだったのではなかろうか。尺の引き延ばしが目立ち、最終回では未完で終わる,というなんとも評価に困る問題作だ。あらすじは以下の通り(wikipediaより引用)。
クラスの美少女・佐伯奈々子に密かに想いを寄せる春日高男。ある日の放課後、出来心により彼女の体操着を盗んでしまうが、その様子は嫌われ者の女子・仲村佐和に目撃されていた。窮地に陥り、仲村からの無茶な要求に翻弄される中、意外なきっかけから佐伯と付き合うことになり、春日は恋心と背徳の自己矛盾に苛まれる。そんな彼に呼応するかの如く、佐伯も内に秘めた意思を徐々に示すようになる。
現実社会の閉塞感に自己認識を見出せず、遣る瀬無い自我を抱える3人の中学生のアイデンティティは互いに交錯し、儚い逸脱へと向かっていく――

投稿 : 2013/07/21
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