ローズ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
職場恋愛の危険性と俯瞰した時の面白さ
北海道の某区役所に勤め始めた山神ルーシー【以下、略】(やまがみ るーしー)・長谷部豊(はせべ ゆたか)・三好紗耶(みよし さや)の新人3人。
3人は様々な区民が訪れる福祉係に所属する事となった。
区役所に所属する登場人物の恋愛事を主とした相関関係によるラブコメ作品。
話の基本軸はルーシーと長谷部・千早恵(ちはや めぐみ)と一宮大志(いちみや たいし)の恋愛物ですが、コメディー要素をキレイに絡めています。
控えめだが天然キャラのルーシーとチャラチャラしている長谷部、はっきりとものを言う千早と周りの女性に振り回されている大志など、対極にあるような個性の人物を組み合わせていて上手に描いている感じがします。
恋愛事に絡んでいない登場人物も個性的。
普段はおとなしいがズバッと言ってしまう三好、
区役所マニアで兄の事が大好きな事を隠しているつもりの一宮塔子(いちみや とうこ)、
恥かしがり屋のために機械で動く兎の人形を代わりに働かせている課長の百井兼蔵(ももい けんぞう)、
長谷部に対抗心を持っていて そのためだけに行動している生真面目な田中譲二(たなか じょうじ)など、
一癖も二癖もあるような登場人物ばかりです。
チャラチャラして仕事をサボる事ばかり考えている長谷部やコスプレが大好きで大志と付き合っている千早の行動・言動が話が進むにつれて どのように変化していくのかが本作品の見どころでしょうか。
千早の場合は本性が現れると表現したほうがいいのかな。
特にグサッと突き刺さるような千早の言動が……
長谷部に対する{netabare}「ざまぁ」{/netabare}は強烈でしたw
ルーシーにとって区役所で名前を受理した人物に文句を言いたいという事ですが、
最後まで観終わらなくても伏線を張っているので気づいた人は多いかもしれません。
ストーリーのドタバタ感を考えると……結構分かりやすい解答でした^^
本作品は『WORKING!!』の作者でもある高津カリノさんの作品。
個性の強いキャラとラブコメ要素を上手に使っている印象を持ちました。
区役所のような堅い職場の公務員を使って笑いの要素を入れるのは難しいと思うのですが、
さすがプロと言えばいいのでしょうか。
笑いの専門用語でいう所の「緊張と緩和」の使い方が見事です。
本作品も『WORKING!!』同様に期待を裏切らない出来のラブコメ作品でした。
【補足】
本作品と『WORKING!!』のコラボ企画が決定しています。
なるべく多くの人が観る事が出来る媒体を使ってもらえると嬉しいです。
(BD/DVD1巻目のドラマCDもコラボのような出来らしいのですが^^)