ローズ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 2.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
太陽の輝きによってできる明と暗
タロット占いが得意な太陽あかり(たいよう あかり)は、母が亡くなった後、親戚の家に引き取られて平和な日常生活を送っていた。
しかし、共に暮らしていた心崎冬菜(しんざき ふゆな)が化物となって襲ってくる。
訳が分からない内に覚醒して化物を退治したあかりだったが、アルバイト先である占いの館も襲われてしまう。
あかりは、表向きは占い師養成学校であるセフィロ・フィオーレに所属する事となり、ダエモニアと呼ばれている化物と戦う事となる。
人間の負の側面を増長させてダエモニアに変化させるディアボロス・タロット、ダエモニアに対抗できる力を持っているエレメンタル・タロットは正負の関係でしょう。
その典型例が白金ぎんか(しろかね ぎんか)の対カードでの戦いです。
物語の軸は運命論であると思います。
負の心によってダエモニアになってしまうのも運命だとしたら、それに対抗するエレメンタル能力に目覚めるのも運命です。
ただし、単なる運命論では無くて、運命は自分で切り開き変える事ができるというのが、本作品のメッセージであるように思います。
自分が苦しい立場にいるのは運命だと決めつけたり八方塞がりなのは運命などと悲観するのではなく、未来に希望を持って現状を打破していく事が大切なのでしょう。
簡単に言うと、何でも運命だからと諦めずに自分自身の手で運命を切り開く力強さを持つ事が重要である、という事ではないでしょうか。
キャラデザインや鬱展開の内容に騙されないで、本作品の魅力を感じてもらいたいと思います。