こたろう さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
特定部分に特化すると、バトルはお飾りになっていく典型例
ラノベ原作。ハーレムもの。
近年のハレーム系の代表作、教科書のように言われているので視聴した次第ですが、確かにそういう要素がいっぱいです。
設定としては、タイトルにもなっているインフィ二ティ・ストラトス(通称IS)というロボットとも甲冑とも取れる戦闘システムを使ったバトルもの。
ただし、バトルは大きく扱われながらも、添え物の域をでません。
バトルをやりながら実態はキャラ萌え。情熱的で可愛らしい女子達からの猛烈アプローチとラッキーな微エッチイベントで萌え狂う作品・・・と言っていいでしょう。
これぞ王道。
まさしく王道を正しく実践してます。バトルの王道ではなく、ハーレムの。
様々なタイプのキャラが登場しては、主人公に絡んではデレ、絡んではデレる。大した苦労もなく、飄々とやりたいように振舞っていれば女子の方から自己解決して墜ちていくのはハーレムの基本。もちろん、最初からフラグONのキャラも忘れてはいません。
観ていてクソ腹の立つ主人公ですが、自分からガツガツしないのはハーレムの大前提ですのでこれは仕方ない。
主人公が女子に言い寄っていったら、ただの好色男か鬼畜になりますからねw
テンプレート的な、爽やかで天然ジゴロで鈍感なトーヘンボク男が主人公です。
そんな主人公を取り巻く女子。
これは非常に良くできています。性格や体形がバリエーションに富んでいるのアタリマエですが、それに加えて多彩に取り入れられているデレ描写。
メインヒロインはツンデレ属性ですが、ツン成分は弱く好意を最初から否定していないので、まぁとにかく女子達のアタックが激しいのが特徴です。
声優さん達も、こういう系統では一線級の方々。
ビジュアルの可愛さだけでなく、演技力でも萌え要素に強烈な華を添えています。これは素直に素晴らしい。
よく出来たキャラが、事ある度に主人公の周りに集まり、主人公には迷惑をかけないように配慮しながら平和裏に奪い合いをする。
そんな理想が充分すぎるぐらい堪能できる作品でした。
ISとバトルはどーでもいいです。
作画の質は高くニュルニュルとよく動きますが、ISというギミックにあまり魅力が無くストーリーに活かしきれていないので、バトルがちっとも面白くない。それっぽい設定にはなっているんですが、深い考察や説明もないので、どこかで聞いたような展開にしかならず、やっつけ感が漂ってます。
原作がどうかは存じませんが、やっぱりこのアニメの主題はハーレム。
ストライクウイッチーズのように、申し訳程度にタテマエでバトルするけど、”大事なところ”は別!って作品になってます。
ハーレム一点集中型として、よく出来た作品だと思います。
個人的にはそんなに気に入ったわけではないですが、概ね人気があるのは存分に理解できるクオリティ。
こういうジャンルがお嫌いでなかれば、定番としてご視聴ください。
2期もやりますからね(^_^)b