TEE-PURPLE さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
忘れたくない忘れられたくない想いがある
アダルトゲームブランドのminori制作のアダルトゲーム原作。原作の内容を2つに分けてあり、その片方を描いてある。あと一つの方は、同タイトルシリーズ「ef- a tale of melodies 」となっている。別時期に放送されている。
しかしこの物語中でも少し触れられている箇所がある。
_ストーリー_
広野紘と新藤景は幼馴染の間柄である。紘はクリスマスの夜、景のパーティーに呼ばれていたが、ふとしたきっかけで宮村みやこと遭遇し、マイペースな彼女に振り回されることに…。
紘のクラスメイトで映研部員の堤京介はクリスマスの街を撮影していた。ふと、雑踏の中に少女の姿を見つけカメラを向けるが、撮りそびれてしまう…。
一方、麻生蓮治は無人駅で新藤千尋と出会う。翌日、その翌日も無人駅に行き千尋と再会するが…。
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テーマは「想い」「記憶」「旅立ち」だと思います。
感動涙腺崩壊の話です。基本的に物語の雰囲気や進み方が暗めと言うか、シリアスなので常に人物の心境を考えさせられるような作品になってます。
今回主人公が三人いて珍しい構成になってます。それぞれ、ストーリーの流れが独特で感動を三回違う形ですると思います。私はそれでした。テーマの三つがそれぞれひとつずつに当てはめてあります。
誰しも忘れたくない想いがあると思います。そこをうまく表現できていると思います。
_感想_
{netabare}
作り込みというか、表現がすごいと感じました。夕焼けのイメージが強く、印象に残ったシーンはそこが多かった気がします。また、紘・みやこ、京介・景は出会ってドラマを繰り広げているが、逆に蓮治と千尋はまた他の四人に出会ってなく淡々と二人の物語をみれて、切り替えが難しかったけど結果的にはそれで良かったです。
みやこが紘を待ってこなかったところの、ひたすら字が画面を埋め尽くしていく演出は圧巻ものでした。鬱展開でしたがそれより演出が凄すぎました。それと、みやこと紘のひたすらの電話での会話のところ!!凄かった!!
こう考えると紘編が一番印象に残っている気がします。もちろん他の話も良かったですが…。
京介編は、ラストのすっきりした景にホッとしましたが、同時に胸も痛みましたね。切なさで。でも終わり方では一番清々しい終わり方だったと思います。
蓮治編は、千尋の記憶を忘れてしまうのに、何もできなくて四苦八苦する蓮治と同じ気持ちになりながら、ハラハラしながら見てました。時には怒りながら…。ラストはやや思っていたのと違いましたが、良かったと思います。私も肩の荷が降りましたw
何度も言いますが、演出が凄かったと思います。ストーリーもさながらですが、魅せるところでしっかり魅せてくる演出だと思いました。とりあえず色彩の変化でしょうか? 紘・京介編はカラフルに対して、蓮治編はモノクロのイメージです。陰と陽ですかね。蓮治編は基本暗かった印象です。
そして、opの「euphoric field」これも物語に合っていたと思います。アニメの初めから入り込めました。
{/netabare}
好き嫌い分かれると思いますが、私は満足でした。
面白かった。