「ガールズ&パンツァー(TVアニメ動画)」

総合得点
88.3
感想・評価
3199
棚に入れた
14046
ランキング
116
★★★★☆ 4.0 (3199)
物語
4.0
作画
4.1
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
4.0

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こたろう さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ミリタリーとミニスカと

その名のとうり、女の子とパンツァー(ドイツ語でいう戦車の意)を描いた作品。
とはいっても、女性自衛官が陸上自衛隊の機工部隊に配属されるような話ではなく、女子高生たちの青春学園アニメとなっています。
この異質な2つを組み合わせるのが「戦車道」という本作の最大の特徴である設定。
乙女の嗜みとして、戦車の運用と戦術を操るのが常識となっている世界でのお話です。


正直、とっても気に入っています。
アニメとして善し悪しは別にして、好き嫌いの感情面で非常に「好き」といえる作品です。
鉄と硝煙とオイルとミニスカート。
真面目な顔して凛々しく兵器を運用して、平和でほのぼのと和ませる。
対局にあるけど、どっちも好きな要素を融合させ、一度に楽しませてくれた事に感謝感激です。


全体を通してキャラもののような雰囲気を醸していますが、キャラ自体の深堀はあまりされていません。
主人公チームの5人、それぞれのエピソードは一応入れてありますが、良く言えば無難にまとまってる、悪く言えばありきたりで新鮮味のないエピソード。
正直、キャラクターのバックストーリーでは尺がとれておらず、感動も何も無かったです。
それに加えて他のキャラ、同校で戦う他の生徒達がざっと15人(最初の段階で)。ストーリーが進むにつれてさらに増員。
そりゃもう、捌ききれるもんじゃありません。
対戦相手まで入れると、どんだけキャラがいるのやらw
見た目や行動パターンに特徴を持たせてあるので見分けが付かないという事はありませんが、結局、可愛いキャラが大勢いるなぁ~、という程度で割り切ってみておかないと肩透かしをくらいます。

主体はやはり戦車戦。尺もたっぷり取ってありバラエティ豊かです。
ポンコツ混成の主人公チームが、戦術を駆使して強敵に互角に立ち向かうのが本作の見所。
CGを駆使した戦車の動きは滑らかで、様々な地形を舞台に暴れまわるバトルは圧巻です。もちろん、ディテールに拘った戦車ウンチクも満載で本格的。
無骨で無機質な戦車に線の細い女の子達が乗り込み”平和に”戦闘をする。
これが本当に楽しかったです。
兵器なわけですから、本来であれば本格的に戦闘を描こうすれば、破壊や殺傷とは無縁でいられない筈ですが、このアホらしい戦車道という設定のおかげで、全て都合良く解決できてます。
スポーツ大会やお祭りのような感覚で開催される戦闘行為。被弾してやられると、乗員がススだらけになるという古典的「マンガ表現」がなんともいえない味わいです^^

軍事兵器というのは男の暴力的欲求の象徴であり憧れ。
ヒリヒリする緊張感の戦いは見たい。
その一方で、人がバタバタ死んでいくようなのは見ていて辛い。
無骨な野郎ばっかりではムサい。
ミニスカートの可愛い女の子を愛でて目の保養もしたい。

そんな全然異なるチグハグな要求が、強引にまとめてあるのがたまらなかった。もうね、好き♪
よくぞこんな方向への辻褄合わせを考えてくれたものです


バランスが悪すぎる戦力差、ご都合主義な戦闘の展開、戦車戦以外の部分のストーリーの薄さ、色々と気になる点は多かったし、そこがダメだと言う人も少なくはないでしょう。
かなり無茶な作り方してるのは確かなので、そんな荒唐無稽さを甘受して笑い飛ばせる人向けであるのは仕方がない。

リアルな軍事ものが好き。
萌えキャラがキャッキャするのも好き。

そんな人がどれぐらい居るかは存じませんが、そんな人にはきっと面白く視聴できる作品。
オススメです!・・・・趣味のあう一部の人にw

投稿 : 2013/07/20
閲覧 : 395
サンキュー:

48

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