みのさん さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あなたの信じるものは正義なのか
個人的満足度:A
再試聴です。
リアルタイムで観終わった時から、もっと真面目に観ておけば良かったと思っていました(笑)
@ 作品の設定 @
シビュラシステムにより人の本質を読み取り、犯罪を起こしてなくても危険と判断されたら施設行き。
職業や生き方もシビュラの判断に任せる。そんな世界。
そしてドミネーター。
これは犯罪者を追う、公安課の武器。
シビュラシステムと連動しており、システムが安全と判断すればロックされ、一定以上ならば麻痺させる武器、さらに一定数値を超えると問答無用に殺す武器にと変わる。
犯罪者を裁くのはシステムの意思であり、人の気持ちは介入しない。
そんな社会が舞台。
そしてシステムに対する疑問を中心とした犯罪者との対峙を描く。
以上が長くなりましたが、物語の紹介。
近い未来に実現されそうなリアル感がより楽しませてくれました。
@ 過激な表現 @
ダークな感じが終始続き、かなりエグイ表現も多々あります。
しかしそうした表現があったからこそ、人を殺す、人が死ぬということの重大さを示していけたのだと思う。
人が死んで、「はい、お涙ちょうだい」という安っぽい作品に成り果てるよりはずっと良いと思う。
さらにそうした命の駆け引きでキャラの人間臭さも出ていて良かったです。
戦闘の演出も動きのある疾走感よりも闘いの駆け引きが見所。
ここでもかなり楽しめた。
@ 作画 @
作画に関して、作画崩壊と呼ばれることもあるように確かに不安定。しかし背景など物語にあったダークな雰囲気も出せていた所は評価したい。
キャラデザも渋いおにいさん、おっさんは良かった。が、主人公のアカネは個人的に苦手な絵。(リボーンの人のあの目の描き方が全般苦手)
@ 音楽に関して @
OPもEDも作品にピッタリなカッコいい曲だと思う。
使い方としても第十八話のEDの入り方、使い方には鳥肌が少し立った(笑)
@ この作品が私のお気に入りになったわけ @
それはテーマが伝わりやすいというかメッセージ的なものが感じ取りやすかった点。
私は恥ずかしながら理解力に乏しいため、難しい話が苦手です。そのくせ、中身のなさそうな作品は嫌い(笑)
ですのでこの作品のようにテーマがすっと理解できると(思い込みかもw)満足するんでしょうね(笑)
@ 一応簡単な個人的考察 @
作品としては、人々が当たり前だと思っている便利なシステムを疑う必要性を訴えている。
完璧だと信じていたシステムの本質を果たして理解しているのか
そのシステムは本当に完璧なのか、ちょっとした事で脆くも崩壊してしまわないと言い切れるのか。
システムに依存し過ぎてしまってないか、本当に自分は自分の意思で生きているのか、その状況は幸せだと呼べるのか。
ハーレムとか楽しいラブコメだとか、異世界でワイワイやる等も楽しむだけなら良いのかもしれないが、やはりこういった作品の方が考えさせられて印象に残ると思うので、たまにはこういう作品もいいのでは?(笑)
色々なメッセージを探しながら観て欲しい。