ワタ さんの感想・評価

3.1
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

とにもかくにもエンドレスエイト。

1期のエピソードを時系列順に並べ
その間に時系列に見合った新作エピソードを盛り込むという形式の第2期。
当初1期の再放送という形に見せかけたことで
結果的に告知なしの新作「笹の葉ラプソディ」の放映時の盛り上がりっぷりは凄かったですね。
乗るしかない、このビックウェーブに！って感じで。
本当に待ちに待った（3年振り）新作でしたからねー。

で、その後、悪い意味で話題となったのがエンドレスエイト（以下E8と表記）。
賛否両論というより、ほとんどが否定的意見のE8。当然、私もE8は”ナシ”です。
なんという斬新な演出！京アニ最高！！　　　・・・んなわけねーだろヴァーーーーーカ！！！
っていう怒りや失望を通り越して、もはや無の境地。
自分の中のハルヒ熱が急速に冷めてゆくのが分かりました。
3話目を観終わったところで、無意識のうちに以降の話は観なくなってましたｗ

一大ムーブメントを巻き起こし、一時はオタクアニメ界の頂点に君臨した涼宮ハルヒ。
そのコンテンツが滅び行く様をリアルタイムで経験できたのは、今思えば貴重だったのかも。
当時の視聴者の阿鼻叫喚っぷり・ループ脱出時の徹夜明けのテンションのような狂騒が懐かしい。
E8以降、本作は話題性を完全に消失し、DVDや主題歌・キャラソンCDの売上も大幅減。
そして部外者となったヤマカンが何故か公式の場で謝罪するという秀逸なオチがつくとｗ


数年後レンタルで一気見したけど、やっぱりひたすら苦痛でつまらなかったですね。
（秘技・倍速再生を使って何とか乗り切りました）
アフレコ新規撮り直し＆作画も使い回しなし！→無駄な労力乙
消失の伏線、長門の気分を味わえる！→ふーん、で？

毎回の僅かな違い（構成やセリフや絵）を楽しむなんてことは自分には無理でした。
角川から急遽「消失は映画でやることになったから埋め合わせヨロシク」って言われたとしても
同じエピソードを8回も繰り返すなんて狂気の沙汰としか思えません。

あとE8の陰に隠れがちですが、その後の新作「涼宮ハルヒの溜息」も相当酷かったです。
まあE8と違って、原作の時点でかなり不評なエピソードではあるんですが。
ハルヒ好きな自分でも、この話におけるハルヒの傍若無人っぷりにはイライラさせられたし
構成的にも毎回律儀に原作の55ページづつで区切るという、謎のシバリのおかげで
毎回物凄く中途半端なところで終わってます。次回への引きも何もあったもんじゃないです。


なお、劇場版「涼宮ハルヒの消失」は下手な小細工一切無しの傑作映画ですが
消失を観るにあたって、事前にE8を観る必要はないです。1期と笹の葉だけで十分。
確かにE8を観ることで長門への感情移入度は上がるとは思いますが
E8から受ける苦痛を考えると、ね。それに何より時間の無駄です。