ローズ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
はじめてのおつかい(おまけつき)
人類銀河同盟と謎の生命体であるヒディアーズは宇宙規模で戦っていた。
チェインバーという名前のパイロット支援啓発インターフェイスシステムを搭載した機体に乗っていたレドは戦いの最中に漂流して地球へとやって来る事となる。
レドとチェインバーはガルガンティア船団に引き揚げられて、そのまま生活する事となった。
物語の展開としては、
レドが地球の生活に馴染む→クジライカの巣にある遺跡の発掘→最後の戦い
このような感じでしょうか。
レドが地球の生活に馴染む話は退屈に感じるかもしれません。
船団に居る人の役割としての労働が主な内容なので、普通の日常生活を描いています。
面白いかどうかは分かりません。
ただし、全話観てみると このシーンが重要だったりします。
ガルガンティア船団が分裂してクジライカの巣にある旧文明の遺跡を発掘する事になります。
クジライカは激しく抵抗しますが、レドとチェインバーが排除して遺跡の中を探索します。
遺跡の中にあった遺物を見つけて解読し、内容を見たレドは激しく動揺します。
物語の重要なポイントですね。
最後の戦いですが、レドとチェインバーやガルガンティアが一丸となって戦う事となります。
戦いの結末は……観た人だけが知っている お楽しみです^^
この作品は ただのロボット作品ではありません。
丁寧に人間を描いています。
一番、描きたかったのはレドでしょう。
今まで盲信してきた軍人としての考え方が、船団の人と交流していくうちに だんだんと変化していきます。
戦う事しか知らなかった人間が普通の生活をおくる事ができるように変わっていったという事が、本作品のテーマだと考えます。
冷酷な軍人から本来の人間らしさを回復したという事ですね。
1クールという短期間での作品としては名作に入る部類だと思います。
ロボットが登場するだけで作品を敬遠してしまう人にも観てもらいたい作品でした。
最後に一言……{netabare}「くたばれ、ブリキ野郎!」のセリフはカッコ良かったなあ~^^{/netabare}
【おまけ】
チェインバーへのインタビュー(二次創作です^^)
発言人物の略称
司会…司
チェインバー…チ
司「『翠星のガルガンティア』について、チェインバーさんの意見を聞きたいと思います。宜しくお願いします。」
チ「レド少尉からの命令である。軍の機密事項に該当しなければ特に問題はない。」
司「作品の見どころは何でしょう?」
チ「見どころとは何か?説明を要求する。」
司「え~っと、面白い部分とかでしょうか。」
チ「面白いという人間の感情には個人差がある。明確な回答を出す事は困難である。」
司「そうですか(汗)。まだ未見の人に言いたい事はありますか?」
チ「現在の地球で使われている記録媒体、BDやDVDを購入することを奨励する。金銭面で余裕のない者はレンタルするのが妥当な判断である。」
司「……ただの宣伝ですね。最後にレビューを読んでいる人に一言お願いします。」
チ「この作品を観る事は必然である。早めに視聴する事を強く推奨する。」