ハンニバル将軍 さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
キャラ萌えとスポ根のバランス
緻密な背景、競泳の躍動感、水流の描写、さすがの京アニ品質、作画だけでも一見の価値ありです。
キャラ萌えに定評のある制作会社による、初の男だらけ作品って事で何やら騒がれてましたが、
そして実際に観たところ確かに男子高生のイケメン描写、そして裸体に満ちておりましたけれども、
可愛い女の子も出てくるし、スポーツ描写もしっかりしてるので、「わたし、気になりません!」です。
女性監督を起用しての新しい顧客の開拓は、チャレンジとして良いんじゃないでしょうか。
印象としては、やはり細かい描写も含めて「キャラ萌え第一主義」という前提があり、
その上でなるべくスポーツのリアリティも損なわないように配慮している、という感じです。
ただそもそも、なんで高2からのスタートにしたんスかね…?
後輩属性が欲しかったの?
主人公は中1から高2までの約4年間という、
選手として特に伸びる時期に競泳から離れていたわけですが、
現実なら少し練習を休んだだけでも、勘を取り戻すのに相当な時間が掛かる競技らしいです。
せめて高1で部活を作って、
じっくりブランクを解消してトップ選手に返り咲きって流れなら、まだ説得力あったと思うんですが。
1クールじゃ厳しいですかね。
原作は小学生時代の話だったようで、これも萌えを最優先した結果なのかな。
思うに、この主人公くんの天才っぷりだと、もしこの4年間を競泳に捧げていたならば、
既にオリンピックを狙える位置にいたのでは…。
泳ぐことだけを愛し、タイムや順位に拘らない性格なので気にしてないんでしょうけど。
でもせっかくの才能と可能性を潰して、その原因となったライバルからは一方的に恨まれて。
わたし、その辺はちょっとモヤモヤします!