熊一郎 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
設定で勝負した作品
原作等未読。
人が死ぬと「本」になる世界。その本に触れるとその人の記憶を見ることができます。
その本を世界の中心にある図書館に集める「武装司書」の生き様を、対立する謎の組織「神溺教団」との戦いを通じて描きます。
基本は異能者(=司書)によるバトルなのですが、本・図書館・司書・教団などの世界観がよく作りこまれています。設定や世界観で読ませる(見せる)作品とでも言えましょうか。裏返せばやや小難しいとも言えますが、個人的には好みでした。
中盤までは何冊かの本を取り上げて、それを教団と争奪する展開で、非常に面白く見ていましたが、終盤からラストはかなり観念的な世界の話になってしまって、少し興味が削がれてしまいました。司書もほとんど死んでしまって、これをハッピーエンドといってよいのか・・・難しいところです。
OPの2曲「堕天國宣戦」「星彩のRipieno」どちらも作品のイメージにマッチしていて、耳に残る好曲だったと思います。