cross さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
笑いとドン引きの境界線を綱渡りする作品。残念系の作品でもその残念度は随一でした。【総合評価:70点】
2013年夏、全12話で放送された作品
原作はガンガンONLINEにて連載中の漫画で単行本第1巻はガンガンONLINE史上最速で10万部を突破するなど人気の高い作品の様です。
まぁ、何だかんだで原作を読んだことは無いんですがね……
原作の絵がどうにも好きになれなかったのですが、アニメになると特に抵抗も無く視聴できました。
それに演出面に関してもしっかりとしていたので、アニメ化は成功だったのではないかと思います。
内容としては、高校生活に馴染めず、孤独を感じている主人公は所謂『喪女』、高校生になれば何もしなくてもモテモテだと考えていた。
しかし、他人とのコミュニケーション能力が著しく低く、高校生活も2ヶ月が経過したにも関わらず、彼氏はおろかクラスメイトとの会話もままならずにいた。
そんな彼女が他者と繋がりを持ち、モテモテになるべく、明後日の方向への努力を重ねる虚しい日常生活を描いた作品です。
第一話時点での掴みは良好
『喪女』と言うだけでは片付けられない主人公の残念さと無意味な自意識の高さ、明後日の方向、完全な見当違いな努力は笑わずに入られませんでした。
最近見かけるこう言った『残念系学園モノ』の中でもその『残念』さは随一だった様に思えます。
そんな『残念』さをメインとしながらも、パロディネタをちょくちょく挟んできたり、普段意味が分からないくらいに自信過剰な主人公が唐突に自身の『残念』さに気付いて一転してネガティブになったりと楽しませていただきました。
回を進めるごとにネタの強引感が増していったような印象を受け、第一話時点での掴みが良かった分、期待値が一気に上昇、結果、後半に徐々に失速していった印象を受けてしまったは残念でした。
しかし、作品全体を通してみると最終話まで大抵の話は楽しませてもらっていました。
その反面、売りである『残念』加減が一定を超えて目も当てられずにドン引きしてしまった話もありましたww
個人的な許容範囲の問題ではありますが、笑いとドン引きの境界線をふらふらと綱渡りしていた作品と言った印象でした。自分以外にもそう言った方も多かったのではないでしょうかね?
そんな中でも主人公と弟のやり取りは気に入っています。
視聴する側の許容範囲によって評価はかなり左右される様に思えます。
そういった意味ではかなりムラがある作品であったように思えますし、あくまでも個人的な意見ではありますが、万人受けする作品だとは言えないと思います。
しかし、視聴者側の許容範囲に左右されるとなれば、好きな方にとってはかなり楽しめる作品とも言える筈です。
ですので、未視聴の方は一度視聴してみる価値はあるのではないかと思います。