ともか さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
大正時代に野球をする少女たちの青春ストーリー。
ラノベ原作(未読)、 1クール(全12話)、 2009年夏放送。
※このアニメ版の物語は原作から大きく改変されているそうです。
1925(大正14)年の時代が舞台、高等女学院に通う少女たちの青春物語。
男尊女卑の社会的意識に反発した1人の生徒から始まって9人の仲間を集める。
周囲の認識を改めさせるため、そして彼女たち自身の充実した青春を送るため…
野球のルールもほとんど知らない状態から、
他校の男子チームに無謀と言えるような試合を申し込む。
仲間との結束や、練習、挑んだ試合までの過程を描いた作品。
…こう書くと、熱血系をイメージされる方も居るかもしれませんが、
実際は派手さがなく、特に刺激もありません。
日常系に近いつもりで視聴を始めても良いくらいだと思います。
※私個人の感覚では 日常8割、スポコン2割(もしくは7:3) くらいのイメージ。
熱血ものだと思って観ると、肩すかしを食らいそう。
本格的な試合シーンが描かれているのも最後の対戦だけです。
私は野球のことが人並み以下にしか分からないので、
個人的には むしろちょうど良かった。
突出している点は無いものの、安定感があって退屈することがなく、
終始「まずまず~比較的良い」という感じで推移しました。
物語として一応成り立っているし、難しい話も無いので適当に眺めていても問題なく、
後味の良い終わり方にも満足です。
繰り返し観たいレベルには届きませんが、
欠点らしい欠点も見つからない安定感抜群の作品でした。
あえて惜しい点を挙げると、試合終了とともに完全に終わってしまったこと。
「その後」のエピソードが1話くらい付いてくれると、より良かったです。
作画について、
背景の絵に派手な色が使われず、大正時代を上手く表現していたと思います。
それに対して、キャラの絵柄は(服装を除いて)新しい感じ。
レトロな雰囲気は程々で、比較的最近の作品しか観ていなかった私でも観やすかったし、
安定感もあって良かったと思います。
声優についても申し分なし。音楽はOP・EDともに爽やかな曲でした。
OP曲: 浪漫ちっくストライク。
ED曲: ユメ・ミル・ココロ
キャラについて、
際立って面白いキャラが見つかるような作品ではないため、
登場人物に対して過度の期待は持てないでしょう。
その分、性格が分かる程度の個性を持たせつつ、濃すぎる人物は居ないので、
多くの方にとって観やすいのではないでしょうか。
あにこれでは視聴者数の少なさで評価が低めになっているようですね。
もう少し評価されても良い気がします。