ヒロトシ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
仕事しない区役所
原作漫画を読んでいる方は知っていると思いますが、作者の方は区役所の臨職経験があるらしく、オーバーに描いている部分はありますが、部署によってはこんな空気の所もあるのではないかと感じさせるリアリティはちょっと感じ・・・ねえなやっぱり。まあ、いつもの「仕事しろよ」というツッコミが出来る安定の高津プロデュース作品です。
原作は1巻しか読んでいないので、今後アニメでも出てくるのかもしれませんが、現時点ではWORKING!でいう山田のような「愛すべきウザキャラ」のように強烈なキャラクターが出てこないと、ちょっと淡々としている感じで面白さがそこまで感じられないのが痛いですね。
ウザキャラというと、 {netabare}長谷部がそのポジションっぽいですが、設定が仕事を舐めている公務員、しかも優秀という感じなのでさしたる欠点がない+不快になる要素を合わせ持っているというのではちょっと視聴者の心を掴むのは弱い気がします。{/netabare}
それにやっぱり{netabare}長谷部って真面目でエンドオブラブじゃないといけない気がするしおすし。{/netabare}
以下アニメとは関係ない余談になります。{netabare}
弟と嫁が地方公務員なので、実情というのは愚痴という形で時たま耳に入ります。長谷部の言う「公務員は謝るのが仕事」というのも、実際に先輩から言われた経験があるとも聞いた事があるので、それも「仕事」として認識している人がほとんどなのでしょう(そういう態度が国民の怒りを煽っている所もなきにしもあらずっぽいですが)
公務員の利点としては
・売り上げを気にしなくて良い
・終身雇用という意味ではほぼ安泰
・休みは採り易い
・(結婚の標的にされやすい)※個人差があります。
配属部署によりけりですが、この3点だと思われます。出世レースに乗ろうと思うとまた事情は違ってくるとは思います。仕事より自分のプライベートを最優先にしたいという人には公務員が適任というのはよく言われる話ですが、その通りなのでしょう。ただ「生活保護課」の様に仕事が過酷な所な部署の場合は分かりませんが。
後飲み会好きな奴が多い印象、あくまで印象。くれぐれも俺らの税金で飲み会三昧しやがって!と言わないであげてくださいね。あくまで印象です。先生大事な事なので3回言いました。
近年の採用傾向としては面接における人物重視面の選考基準が大きい割合を占めている為、学術試験で優秀な成績を示したとしても、コミュニケーションを取るに当たって「変な人間」は採用しないそうです。就職難による公務員人気も相まって、昔からは考えられないような狭き門にはなっているようですね。
どっかのホテルか?と見間違うような豪華な区役所を作り上げ、暇そうな職員を生み出し、多数点在しているデッドスペースに対し、申し訳程度のテナントを揃えてみるも、全く売り上げが芳しくない無計画な事を現在進行形でしでかしている話を聞くと、公務員はいくら頑張っても「国民の怒り」を買う運命から逃れられないというのは分かる気がします。 {/netabare}