とろろ418 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
天駆ける狗の愚行
視聴中→{netabare}
現状は舞台や状況の説明、キャラ紹介の段階なので物語での面白さはほぼありません。
(コメディテイストで描かれているので、そういった面での面白さはあります)
この作者さんの作品はほとんど読んだことがないので、飽くまで感じとしてですが、
文体のリズムや設定の奇抜さ重視で、
物語自体の面白さや構成の巧みさなどには欠けるのかもしれません。
物語シリーズと三谷幸喜さん作品とを足して2で割った感じでしょうか。
世界観は若干ジブリよりで、キャラも漫画より。
とても入り込みやすい作りになってると思います。
設定周りの甘さは多少気になりますけど、物語自体には影響なさそうなので大丈夫かな?
小説原作といっても肩肘張って観るような作品ではなさそうです。
中盤~終盤の流れ次第で評価が大きく揺れると思うので、そこら変が見所になりそうかな。
期待してます。ヽ(・ω・。ヽ)
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『第5話まで』
環境説明が一段落ついた感じですね。
ここからどう話を展開していくのか皆目見当もつきません。実に興味深いです。
でもちょっと尺が心配だなあ……。
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※小説をチラ見した感想
かなり癖の強い文体でした。
現段階だと慣れていないのもあって、数ページ読むだけでそれが億劫になるほどに時間をとられました。
『文体を楽しむ』という趣向がない方はアニメだけでいいかもしれませんね。
アニメ見終わってから改めて読むつもりです。
{/netabare}
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『視聴後』
独自の世界観構成、言葉の上手い回し、細かな描写など、注目するところが多かったです。
作品としても収まりが良く、あまり考えなくても見られるのが良いですね。
ここからは悪いと思う点→{netabare}
まず、ストーリー。基本ご都合主義な上に平坦です。
ぶっちゃけてしまえば、つまらない部類に入ると思います。
設定周りも甘々なので、掘り下げようとすれば作品の薄さが際立ってしまいます。
そして何より、作品としての不整合さが気になります。
例を出すなら、台詞とキャラ。
前者が顕著なのは終盤。
作風としては外堀だけを埋め、核心はにおわす。といった感じですが、何故か台詞は直球なんですよね。
1から10まで台詞で説明するのは無粋と言う他ないでしょう。
後者は人情劇としての色が濃い分、妙な冷静さが怖かったですね。
人間臭いようで人間臭くない。
おそらくここがこの作品を好きになれない最大の理由です。
周りが引くほど感情を剥き出しにするのも、また人間なのでは?
(タヌキ故、というなら人間チックにしないで欲しかったですし)
{/netabare}
内容はともかく、技巧としては参考になるでしょうし、深く考えずに見るのにも適していると思います。
気になる方は、とりあえず見てみると良いかもしれません。