ラクロス さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
出来損ないの頑張り
アリかナシかよく分からない。
ただよく分からないなりに楽しめたのは事実で、玩具箱をひっくり返してとっちらかったような世界観ながらも、ささみさんの成長や母親との和解、歪んだ兄妹愛と友情など意外と見るべきところは多かった。
日本神話をベースにしていて中盤までは面白かったが、アラハバキの男の娘が出てきた辺りからはついていけなかった。あとスサノオを出すならもっと出して欲しかった、この作品のテーマにぴったり合いそうなのに、あまりにも登場が少なくて悲しかった。
適当に説明すれば、期待を一心に背負わされていたささみさんが、それに耐えきれず引きこもってしまうわけだが、兄や友人のおかげで自分なりの頑張り方を探ることが出来るようになるまで成長する話だったと思う。ささみさん以外のキャラクターも皆頑張っていないように見えて、皆何かを背負って生きていて(特に兄)頑張っているから誠に侮れない作品だった。
ハルヒ的な世界改変で視聴者を混乱に陥れるのが難点だが、ささみさんの主観と思えばいいと思う。