るぅるぅ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
水面に映る青春
全12話
ジャンル:水泳スポーツ
ブランド:京都アニメーション
京都アニメーションにしては、冒険したジャンルという印象が強く、中2病でも恋したい以降、たまこまーけっと、Freeに加え今期の境界の彼方といった、美麗な作画以外にブランド価値を上げようと模索しているとさえ伺える本作。視聴当初から男性キャラがメインとなり腐女子向け、BL臭が漂いすぎると注目度はあったと感じる。
その一方、水泳ジャンルに対してスポ根と描かれることに期待する視聴者もいるなかで、本作はスポ根要素を見せる付ける作風ではなく青春群青劇と魅せることを重視されている。その見方も人によりきりではあると感じるのも、男性キャラの仕草、表情がナヨナヨしている行動面が鼻に付いて観るに耐え難い方もいると思う。また、男性キャラの名前も遥、渚、琴、凛、玲といった女性みたいなネームセンスが物語っている。
スポ根目線で観ると粗が多い。即席メンバーで優勝高と対等に渡り合うレベルの高さ、合宿の努力描写も織り込まれているがキャラのエピソード材料となっているだけで薄い。最終話の過剰演出は、まさに水泡に帰す終わり方だと感じる。
なぜ、水泳アニメだったのか違和感を覚えたが、恐らく個人であり団体競技に成り得るスポーツが水泳に結びついた印象がある。野球、サッカー、バスケ等と使いまわしが容易にできそうだとは感じた。
ただ、唯一のヒロインである江ちゃんの筋肉フェチ、容姿から魅せる男らしさと掛け合わせたネームとのギャップに遊び要素を含ませる設定、京アニの作画によって映り栄えする絵で惹きつける上で水泳が使いやすかったのではないだろうか。
主要キャラである遥と玲の扱い方。
遥は勝敗に拘らず、水への執着を持ち凛との勝敗によってスポーツマンが抱えるメンタル要素として描いているのだが、幼き思い出を奮い立たせ再び自分の為ではなく皆の為に泳ぐことを決意する。
One for all,all for one精神を持つことで心情変化していくのだが、遥の根底にある20歳までという期限や根底にある水への思い入れも仲間との絆という一部分だけで埋め尽くされ活かし切れていない。
キーマンである玲は、渚、琴と同じく遥の泳ぎに惹かれ、一緒に泳ぎたい気持ちを共有することで周りを触発し凛とのパイプ役になり、色褪せない思い出を呼び起こし絆という見たことない景色をみせる功労者として描かれる。
だが、本来、外野の玲がガヤガヤと咆えるよりも渚、琴、江ちゃんがパイプ役となり徐々に関係を修復しメドレー勝負し後日談として、あの日を再現できれば良い落とし方になったと想う。私的見解になるが、ネタキャラとしては面白いけどレインボーパンツはいらないんだよね(笑)
それも遥と凛の仲違いを掘り下げる為に主要キャラを固め浮き彫りにする演出の偏りだと想う。凛ともう1度泳ぎたいという目的だけでストーリーが進む為、挫折、苦悩といった過程があるが希薄になり青春群青劇として楽しむ作品になっている。
視聴レビュー
1・2話{netabare}
水泳といえばラフしか思い浮かばなかったので、冒険した題材で勝負かけていると感じさせる京アニの作品。
スポ根要素・友情・絆と青春を駆け抜ける水しぶきがいっぱい飛んで来そうな爽やかなアニメになりそうな予感です。
それに相まって美男子で女性層も獲得しやすいキャラデザインとネームセンスで少し媚を売っていそうな匂いもしますが、内容はオーソドックスで安定していて好感触。
青春作品で凡庸に感じる人もいるかと想う。
作画については説明するまでもないが、それでもプールに潜った水の透明感・鮮明な水沫・表情は清々しく彩ったシーンには感心させられた。 家でクーラーばかり浪費せず、泳ぎに行けよ!と絵から訴えられている気がしたw
1~2話の印象
少し性格に一癖ある主人公・七瀬 遙の考え方は自由奔放に見え友人を想う気持ちに不器用な所もあるが根は仲間想いな優しさを持ち合わせている。 言葉足らずでキザな台詞・天才肌の泳ぎとクールキャラ。
主人公のアドバンテージを埋める努力キャラになるのか曖昧ではあるが、松岡 凛。プライドが高く上から目線で少し棘のある話し方だが、過去に何があったのか観所の要素になると感じる。
また、橘真 琴、葉月 渚といった幼き友人達との想い出が色褪せない景色を見せてくれることだろう。
女性キャラ松岡 江のキャラ立ちも今後見逃せない私ですw
{netabare}上腕三等筋に目を輝かせるシーンは笑えたw {/netabare}
この作品を観る動機になったのはBGMである。
正直あまり観る気はなかったが、コマ割で使い分けるBGMのサウンドがPOPな曲調でアニメらしさというより青春ドラマ風に感じた。そのBGMとの一体感がリズムよく観るテンポが損なわれず苦にならなかった。 絵だけではない演出表現に負かされました。{/netabare}
3話{netabare}
フォースマン竜ヶ崎 怜の入部。メガネ属性きましたねw
さすがBLバランスをいれるなら要員として必須。
理論派でカナヅチというギャップでツンデレは、もう笑えるw
エピソードとしては遙に恋する乙女状態w? と、それは冗談として遙の持つ泳ぎに魅了された1人ですね。
遙の過去の実績を高く評価されている辺り、それだけ綺麗なフォームなんだろうな とイメージはできるが絵的には地味で優美さは無かったのが残念。
これで部として形はできたけど、女みたいな名前だらけの男4人でどこまで大会にいけるのか楽しみだね。
恐らく決勝まで行くんだろうけどw
努力描写として合宿やらケンカなどの熱い演出はあるのかな。
江ちゃんの筋肉フェチはもうネタとして最高ですw{/netabare}
4話{netabare}
怜を泳げるようにする話だけどギャグ回のような構成。キャラ推しの部分として水着ショーかな。凛と遙の構図も責めと受けにしか見えず、もう笑いがとまらないw
青春作品がギャグにしか見えないw
凛のガキっぽい性格も遙は理解しているが、2人の関係性しか進展しないストーリー展開になる匂いがするね。残念だけど他のキャラは引き立て役かな。
遙の台詞からも「俺は自由ではない」と、過去に何かしら傷を負っている雰囲気。
妥当・凛となった遙は再び水泳に打ち込むがブランクは凛以外にある気がする。{/netabare}