「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(TVアニメ動画)」

総合得点
89.4
感想・評価
6810
棚に入れた
30726
ランキング
81
★★★★★ 4.1 (6810)
物語
4.1
作画
3.9
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.3

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ネタバレ

sherlock さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

僕は友達が少ない…いや、無駄な友達はいらないww

やっはろ~!!(´▽`*)
今回は比企谷菌感染者である僕の腐りきったレビューなので
読んでいて少しでも不快に思った方はすぐに読むのを中止してください

まず最初に言いたいのは、比企谷君…僕は君のような人間を待っていた!!
だが、友達になって欲しいとは言わない
本当に必要な友達は口約束で作るものではないとお互いに知っているからだww

僕がこのアニメで考えたことは主に三つある
一つ目は
    『優しさとお節介』
{netabare}
このテーマには、間違った優しさの権化=葉山の存在が必要不可欠である
葉山はザ・ゾーン(※)の持ち主で葉山の優しさは【基本的に】周りの人間を幸せにする

だが、そんなのは葉山程度で解決できるレベルの問題でしか役に立たない
勉強を教えたり喧嘩した友達同士を仲良くさせる程度なら可能かもしれないが
現実は一人の人間ではどうにもできないことの方が多い…
つまりこういう状況での優しさはお節介になる

そして、一番の問題は葉山とは違う考え方をもつ人への優しさである
これはもうお節介のレベルを超えて邪魔でしかない
留美ちゃんの一件がまさしくそうである
留美ちゃんは孤立すること、一人でいること自体はもう見限って諦めていた
しかし、葉山の皆を一つにまとめようとする行動がより孤立を露呈させ傷つけてしまう結果となった
だがこれは葉山が悪いわけでもない…葉山は生まれつき人気者だからボッチの気持ちがわからないだけなのだ
従って優しさには自分の考え方を押しつけている部分があることを理解しなければならない

※ザ・ゾーン:真にリアルが充実した者のみが用いる固有スキルで、その最大の特徴は場を整える事にある。
 彼らは現実世界が充実しているため、見下されがちな者に対しても優しい。
 カリスマ性を有する、いい人が持つ独特の空気感。{/netabare}

二つ目は
    『人間関係の脆さ』
{netabare}
このテーマには結衣のような人に流されるという考え方が影響してくる
空気を読むと言うのは確かに重要なことである
(空気を吸って空気を吐くだけならエアコンでもできるww)
だが、それは同時に自分の意思を自ら否定し、自分の内にある本当の自分をボッチにさせる
そしてこれは偽りの自分と他人との表面的で希薄な人間関係の形成につながっていく…

また、僕は「○○君って最近付き合い悪くない?」や「私たち友達じゃん」という言葉が大嫌いである
「友達なら付き合いが悪いのは何か言えない理由があるんじゃないかと察しろ」
「言葉で友情関係を確かめ合う時点でその程度のつながりしか持っていないと自分で晒していることに気づけ」
…と言いたくなってしまう
しかし実際問題、相手のことを100%理解し合える仲なんてそうそうあるものではないから
こういう友情形態が存在するのは必然なのだが…

つまり皆がそれぞれの個性をもつ限り相手の顔色を窺ったり、
言葉という曖昧なもので友情を確かめ合うのは不可避なのである{/netabare}

三つめは
    『ボッチの存在意義』
{netabare}
このテーマではもちろんヒキタニ…じゃなくて比企谷の様な人間について考えるのが相応しい
動物は基本群れるものであるが熊は孤高の動物である
これは力の強いものは集団生活に適さないことを意味する
これはいじめにあうのが能力の劣る者だけではなく優る者が対象となる場合があることからもわかる

そしてこういう者は大抵が一人で生きていくこと人生を受け入れ、
「仲間意識」や「協力」と言った考え方を過ちであるとインプリンティングする
例えば、「人間関係に悩む必要がない」とか「ノリとかいう周囲の気の迷いに従う必要がない」などである
ここまでは一般的なボッチであるww

しかし、比企谷はもう一段階踏み込んだ考え方がある…そこに僕は共感を覚え仲良くしたいと思った笑
その考えはストーリー中の『"人"と"ONE FOR ALL"』という概念で示されていた
"人"という字は誰かが誰かにもたれ掛っているように、一方的に他を頼った状況であり
また、周囲の人間(ALL)は誰か(ONE)を犠牲にすることで世界が回っている
この犠牲となる人間こそが『ボッチ』なのである…
集団をまとめ結束を強くするための敵役…
皆の意見を代弁する嫌われ役…
自分が階層社会で底辺ではないことを周りに示し自分を納得させるための道具…
そしてボッチが感謝されることは決してない…

こういう人間に焦点を当てたアニメは非常に共感できて面白かった(*'ω'*)
他に良かった点は色々な名言(以下に示す)が登場したことである
◦非モテ三原則:(希望を)持たず (心の隙を)作らず (甘い話を)持ち込ませず
◦乳トン博士の考えた万乳引力の法則:アレが大きければ大きいほど目がアレに惹きつけらてしまう法則
◦ヒネデレ:批判したくても批判できないと言ってさりげなく褒めること

ちなみに僕の好きな慣用句は、『情けは人の為ならず』で
本来は人に親切にすれば結果として自分に返ってくるという意味であるが
比企谷サイドの人間である僕なりの解釈をすると
例え一般的に悪いことであっても自分が親切だと思っていたら良いこととして返ってくる
また周囲の人間に対しては、僕が【いつか】恩返しをするから
とりあえず今はもっと僕に親切にしておいた方が良いという意味になる…いつかねwww

えぇ~最後のは人間性を疑われるので忘れてもらって…ww
とにかくこのアニメは恋愛フラグをことごとく拒絶し、人に嫌われることを良しとする一級拒絶鑑定士…比企谷が
道徳に従っているとは言い難い行動で周りの問題を解決(正確には解消)していくお話なので
興味がある方はぜひ観てみてください!!(*^^)v
{/netabare}

P.S.僕は女性にメールを送ってMAILAER-DAEMONさんからメールが届いたり
夜の7時に『おやすみ』と送られるような健康的な女子はいませんでした笑

投稿 : 2013/07/13
閲覧 : 352
サンキュー:

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