シェリー さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
なにか物足りない
すっごい期待していました。
細田監督作品はデジモンから観てきましたがあの特徴的な画と動きは目を引くものがあります。
ただストーリーはうーん、、、って感じでした。
観た後すごくもやもやしました。「えっ?それで終わり?」と拍子抜けでもありました。
極端なことを言わせて頂くと、なにも解決されませんでした。ループです。
ただ、母親の恋路から苦悩という普通に生活していてはみえない部分に関しては
その巡り会わせや大変さにほとんどの人が胸を打たれるでしょう。ある種普遍的な要素でもありますが。
ガッシュベルで有名な漫画家 雷句誠さんも自身のブログで
この映画について語っていらしていてその内容に深く共感しました。
(『雷句誠』『おおかみこども』で検索すれば出てくると思います。)
そちらの方はネタバレ満載なので観終わった後に読んでみるのも良いかと思います。
この映画について誰かしらが抱えているであろうもやもやが分かり易く言語化されていました。
「あなたは結局何が言いたいの?」
「つまりはさ、液晶の画面に映るものがみんなエライわけじゃないってことさ。
すべてが「正しい」わけではなくって、そこにはたくさんの悪やなげやりがあるんだ。
いいかい、君自身が「正しく」映像を観るように努めることが大切なんだ。そういう目を養うんだよ。
こう言うと押し付けがましいかもしれないけれどそんなつもりはこれっぽっちもない。
ただね、気を付けていないとみんな知らないうちにカエルにされて閉じ込められてしまうんだ。」
「はぁ。あなたと話していると疲れるわ。」