にゃっき♪ さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
haves and have-nots
1000年後の日本を舞台に、12才の渡辺早季の視点で物語は始まります。
そこにあるのは未来都市ではなく、黄昏時に「家路」のメロディーが流れる1000年前の間違いではないかと思わせるような牧歌的な風景です。
しかし、それとは裏腹に大人たちは何かを隠しているようであり、その実態は闇に何かが潜んでいるような不安感がつきまとう閉鎖社会でした。いきなりいなくなる級友、そして呪力を使えるようになった人類。
1000年の間にいったい何があったのでしょう?
もし本当に魔法やら超能力を使える人たちが現れたらどうなるのでしょう。
いきなりすべての人が能力を授かったのでないなら、持つ者と持たざる者は「とあるシリーズ」のような友好的な関係を保つことが出来るのでしょうか?
作品は早紀の年齢が12才、14才、26才の三部構成になっていますが、本当に物語が動き出し目が離せなくなるのは26才になってからです。世界観の説明や伏線がばら捲かれるそれまでの時間は長く退屈に感じるかもしれません。キャラデザインも微妙なので受けつけない方もおられるかもしれません。
この作品はただ眺めているだけで楽しめるような作品ではないですし、音を聞いただけでは何を意味するかわからない言葉が飛び交います。遺伝子に組み込まれた同族攻撃抑制機能である「愧死機構(きしきこう)」だけはきちんと理解しておかないと訳がわからなくなると思います。置いてきぼりにされそうになったら、公式サイトの「新世界ことば辞典」で確認しながらの視聴をお薦めします。