ato00 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
千反田、近い!<追記;19話再視聴>
学園日常スーパーライトミステリー。
そして、古典部に所属する主要登場人物の性格が強烈です。
探偵折木奉太郎は、「やらなくてはいいことならやらない。やらなければならないことなら手短に」との省エネ主義を心情としています。
ヒロイン千反田えるはパーソナルスペースが異様に狭く、好奇心が異常に強い変なお嬢さん。
それに加え、頭脳明晰知識の宝庫福部里志と気を遣いつつも容赦のない伊原摩耶花。
彼ら彼女らの会話は楽しく、好感の持てるものです。
奉太郎は千反田に影響され省エネ主義が変化します。
一方の千反田は奉太郎の能力(ひいてはその全人格)に惹かれて行きます。
その端的な回が19話。
この回は、限られた事実により真実を類推するシナリオ構成や、表情・動作により距離感や感情の変化を巧みに表現する演出等、に感服しました。
1話完結のこの回の視聴だけでも、氷菓という作品の魅力を十分に堪能できると思います。
最終結論、この2人はベストカップル、そして、千反田のかわいさは異様。
最後にひとこと。「千反田、近い!」
<追記;19話再視聴>
{netabare}永久保存版の19話。
また見てしまいました。
この回に限って言えば、評価5.0。
話の流れや詳細な演出に魅了されること間違いありません。
わずか3行の校内放送。
この情報をもとに様々角度から真実に迫る。
そのロジックは巧妙かつ大胆。
奉太郎と千反田のコミカルなやりとりもあって、味わいある仕上がりになっています。
ラスト、クラシックBGMに乗せて類推される結論。
千反田のあっけにとられた表情が印象的です。
そして、奉太郎の寝ぐせオチ。
何もかもが完璧です。{/netabare}