robelt さんの感想・評価

4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

誇りよりも大切なものを見つけたんだ

前半と後半で少し雰囲気の違ったストーリー展開だったと思います。

前半は主にほんわかのほほんとしつつも、いろいろな事件に巻き込まれ、ヴィクトリカと久城がお互いへの気持ちを深めながらくぐりぬけていくといった感じです。
基本的にヴィクトリカはツンツンが多く、まだまだお互いの距離を縮めている途中といった感じです。
しかし、後半へとつないでいくための伏線がちらりちらりと見え隠れし、もやもや？わくわく？ハラハラ？感が募っていく感じでした。
そして、前半最後の見せ場だった灰色狼での一件を機に、２人の絆はゆるぎないものになったのだと思います。

そして後半です。
今まで張られてきた伏線が一気に表に出てきます。
お互いが離れたくないと切に思う中、灰色狼の村での予言通りに時代の荒波にのまれていく二人。
しかしそれでもお互いの手を放さんと努力し、懸命に生きていく姿はとても感動的です。
ヴィクトリカの態度も前半に比べ、デレが増えて本当にかわいいです。久城に見つけてもらい、うるうるするシーンはどこも胸がキュンキュンしてしまいます。。。

そして最終回、登場人物一人一人、そしてヴィクトリカの気持ちがあふれ出し、その一言一言が本当に胸に来る回でした。
灰色狼、金色の妖精、モンストルシャルマン、いろいろな名前を付けられても、本当はただの臆病で意地っ張りなかわいい女の子。久城と離れ離れになってから、本当につらいことばかりだったと思います。
でも、やっと再開した時の久城の言葉はいつもと同じで、優しくて、穏やかで、つらいことなかったかのように思わせてくれる、そんな言葉で。。。
自分でもなんて言ったらいいかよくわかりません。
謎解きとしては簡単で、面白みはないのですが、、でも本当にただ、ただ、感動しました。。。