げば さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
熱血ネタアニメだけと思われるが実はガンダム要素が根底に
とにかく熱いスポコンアニメなのは既知であろう。
それ故に「こんなのガンダムじゃない!」「ガンダムじゃなくてもいいじゃん!」という意見もあるだろう。
では「ガンダム」とはなんぞや?と考え、比較すると実は十分にガンダァァァァム!な要素はバックボーンに盛り込まれていると思う。
勿論人それぞれガンダムの定義は異なるであろうから、あくまで個人の意見としてではあるが。
ガンダムというと「ニュータイプ」というキーワードが必ずといっていいほどでてくる。いわゆるニュータイプ自体はGガンにはいない。しかし、ニュータイプとはなんぞや?敵をバカスカ落す戦闘能力のことか?否!真のニュータイプとは、人と人がわかりあえる人類の革新を指し示すものとして定義されている。
そう、ガンダムのテーマには「人と人との相互理解」が絡んでいるのだ。それができない故に戦争が起き、悲劇が生まれる。
では、Gガンはこのテーマはないのかというと…ある!
ドモンvs師匠の最終決戦で拳を交えた時にドモンは最後に師匠の心中を知った。相手を理解したのだ。(遅いけど)
この師匠・東方不敗こそがガンダム要素を補完した存在といえる。そもそも、師匠が人類抹殺計画を行う動機とシャアのアクシズ落しの動機も似ている。二人とも人類に失望し地球を綺麗にしようとしたわけだ。ただ、シャアより師匠は全然人として熟しているけど(笑)
これらのガンダムの根底部分を持ちながらも、熱血スポコンネタ要素をうまく絡め、一見単純な王道ストーリーにも見せたこの作品は実に秀逸と言える。
子供も大人も楽しめるという点ではガンダム上一番の作品かもしれない。