「有頂天家族(TVアニメ動画)」

総合得点
82.4
感想・評価
1682
棚に入れた
8084
ランキング
367
★★★★☆ 3.9 (1682)
物語
4.0
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.9

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ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

阿呆の血のしからしむるところ

人に化け人の暮らしにとけ込み人生を謳歌するタヌキの一家と天狗のお話…みたいです。

これは好きな人はどハマりしそうです。逆に面白味を感じられない人も居そう。
京都という舞台設定も作品に合っていそうで「大人の遊び」を
感じさせてくれます。
一度ならず二度三度観ると散りばめられた言葉遊びや伏線に気付いて
ニンマリしてしまいそうな予感がします。

cv櫻井さん、今期は犬科なのですね。(^。^;)

作風に合わせて風情を大切に、詩っぽい感想にしていこうと思います。
なんとなくですが。

※1話感想{netabare}
今回の成分 師弟3:京都2:タヌキ2:天狗1:キューピット1:飛翔1

初回という事で人間関係が中心のお話でした。

狸の矢三郎は人に化け家族と共に人間界で過ごす道楽者。
かなり面倒見が良く気は利きく。狸でもお人好し。
のんびりしてるが頭の回転は良い。
名前に矢が付いてるだけあり弓が上手。
赤玉先生は一家の師匠。多分天狗。
弁天は兄弟弟子。元は人。今は…。
とにかく飛べる。恐れられている。
朱硝子は赤い照明で大人の雰囲気。タヌキ達の社交場。

どういう風に話が進むのかは解らないけど毎回落ち着いた大人の時間を楽しめそうです。
{/netabare}

※2話感想{netabare}
今回の成分 家族愛5:四字熟語2:蛙2:雷雨1

今回は家族紹介のお話でした。

母は王子、雷が苦手。
矢一郎は時には頼れる直情型。
矢二郎は蛙。
矢三郎は前にも言った道楽者。
矢四郎は子供。
偉大な父は亡くなった。鍋になった。鍋になるのも運命。運命。
母は偉大。こんな兄弟を愛してくれる。だから偉大。
狸にも命がある。掟がある。社会がある。
生きるためには嫌いな者とも付き合わなくてはならない。
夷川家の四字熟語好きのおかっぱ兄弟は阿呆で性格も悪い。
だから嫌い。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
今回の成分 五山の送火3:奥座敷3:名狸1:老天狗1:扇1:鯨1

矢四郎は母が好き。勇気持ちいいつけ守る男の子。
赤玉先生は腰が痛い。でも本当は心が痛い。寂しさで心が痛い。
弁天は天下無双で天衣無縫。自由の塊。
矢三郎はそんな彼女に惹かれてる。
縛られぬ自由にか。彼女そのものにか。
奥座敷が浮いた。飛んだ。
祭りは近い。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
今回の成分 花火3:合戦3:思い出話2:墜落1:逃避1

矢三郎心得てはいるが赤玉先生素直じゃない面倒くさい。
人の祭を高見の見物。父の武勇を思い出す。
夷川家はまたちょっかい。今日は祭りだ花火だ合戦だ。
くたばれ夷川ざまぁみろ。喜びも程々に奥座敷も大破した。
約束は宴の余興に狸鍋。さぁ逃げろ。さぁ逃げろ。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
今回の成分 金曜倶楽部7:夜散歩2:恩人1

矢三郎が捕まった。姿の見えぬ海星と共に居るのは筒抜けで。
宴の席には母の恩人。父の仇でもある。矢三郎は何を思うのか。
余興は盛況、命は長らえた。一安心。
気ままな弁天、何れ矢三郎を鍋にする腹づもり。
楽しみでもあり悲しくもあり。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
今回の成分 教授4:おにぎり2:夜散歩2:紅葉1:涙1

弁天様のわがまま散歩。付いて行くのも一苦労。
赤い紅葉の映える屋上公園。思い出話と共に食が進む。
食は愛。父や母も知るおにぎりの味は愛おしい。
人の本質に触れた夜。今夜は井戸で物思い。
上には物言わぬ弁天。無邪気な涙は塩味。
{/netabare}

※7話感想{netabare}
今回の成分 銭湯7:さよなら2:血1

赤玉先生は偏屈、無精、天の邪鬼。
それでも憎めぬ愛すべき師匠。
どすこいどすこい銭湯であわや銭湯。
金閣の暴露に衝撃。父の死因は矢二郎。
辛い別れの真実。問い詰めても父は戻らぬ。皆辛い。
{/netabare}

※8話感想{netabare}
今回の成分 家族4:後悔3:思い出3

余りにも偉大な父の死。
受け止められない程の大きな悲しみは矢二郎を井戸の底へと追いやった。
それを知った矢一郎と矢三郎。知っていた母。
ぽっかり開いた父の跡。家族の絆で埋まる日は来るのか。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
今回の成分 選挙3:へそ石3:許嫁2:銭湯1:苦手1

選挙前哨戦。夷川は相も変わらず意地が悪い。
素振りは見せぬが両家の間で苦しむ海星。
救う手だては無いものか。とにもかくにも嫌な予感。
尻も肝も冷えたくは無し。
{/netabare}

※10話感想{netabare}
今回の成分 策謀4:選挙3:命日2:告白1

非情なり非道なり。
嫌われ者の夷川まさかココまでとは許せまじ。
下鴨一家危機的なれど乾坤一擲、捲土重来、逆転満塁本塁打が待っている模様。
頑張れ矢三郎!
{/netabare}

※11話感想{netabare}
今回の成分 監禁5:策謀3:阿呆の血1:鍋1

夷川の人でなし!いや狸でなし!
玉丼食す矢三郎も阿呆は阿呆。
不甲斐なさと悔しさが幾重にも幾重にも。
それでも光明、走れ矢四郎。
阿呆家族の力を合わせ窮地を脱せよ。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
今回の成分 電車4:金曜倶楽部2:風2:酒1:選挙1

今夜の矢四郎は立派な男。蛙飛び出て大暴走。勢いは止まらずいざ金曜倶楽部へ。
派手に破壊。派手に破壊。それでも兄の救出は成り。
残るは母。今夜の鍋はどうなるか?
{/netabare}

※13話感想{netabare}
今回の成分 家族4:騒動4:除名1:願い1

金曜倶楽部も選挙も大虎暴れて大騒動。
更に更に天狗も暴れ街ごと大騒動。
選挙の行方もウヤムヤで少しモヤモヤ。
阿呆の家族は無事迎春。良きかな良きかな。
矢三郎の願いは一族の小さな栄光。家族ではなく一族。
この先も面白き人生あれ。
{/netabare}

【総評】
京都を舞台とした情緒のある独特な世界を見せてくれました。
馬鹿馬鹿しさの中にも家族の絆を強く感じさせてくれ
じんわりと暖かいストーリーは好みです。
ただ夷川が弁解の余地がない程ちょっと悪すぎでした。
悪事に傾かなければならない夷川なりの理由を見せてくれれば良かったのですけど。

それと最後は情緒のない大騒動で有耶無耶になっているのがどうもスッキリしませんでした。
もう少し繊細に計算されたラストを期待していて、
教授と母狸の伏線をもっと引き立てて解決してくれたら満足出来たと思うのですが
ドタバタした中ちょっと雑に扱って折角の感動ポイントを逃している気がします。

不満はあれど個人的にはまずまず楽しめました。
世界観に入れるか入れないかで好き嫌いが分かれそうな作品で万人向けではないかな。
ダメな人には退屈なアニメに映ると思います。
とりあえず一話だけレンタルしてみるとか、出だしを観てから決めるのが吉です。

投稿 : 2013/09/30
閲覧 : 532
サンキュー:

47

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