チョビ髭 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
1話視聴(原作既読)
森見登美彦氏はアニメ界に上手く馴染めた様でうれしいです。
今作の『有頂天家族』も内容とアニメデザインがマッチしてました。
森見氏の作品 何作か読んでますが、京都四畳半アパートから観た世界をアイデンティティーとされてまして『四畳半神話大系』と舞台が被るのは仕様です。読本を重ねるとどのエピソードがどの作品のものだったか曖昧になってくるのが玉にきずw
初話を見て思い出したのが偽電気ブランのエピソード。それなりの重要アイテムだったと思うのですが私もそれがどんなものだか飲んでみたくなり東京浅草神谷バーに飲みに行った覚えがあります。
本作で登場するのは偽電気ブランなるものですがそちらは本家電気ブランを飲むことできます。
天井の高い半券大衆食堂に電球色照明といった趣。私はその頃興味のあった戦後GHQ統制下の日本を綯交ぜにし悦に入ってた処 初老の夫婦に話しかけられたのですが、太宰治と電気ブランのくだりを知らず恥ずかしい思いを。
味はブランデーを優しくした様な感じでしたか…恥辱もあってよく思い出せませんw
今思えば太宰治ではなく森見登美彦氏の小説を読んで、と言えればよかったのですが相手は知らないだろうと決めて掛かり会話を楽しもうとしなかったことが青さ。
電気ブランはビールもしくはホッピーとセットで売られてたと思います。
(電気ブラン:ブランデー、ジン、ワインキュラソー、薬草など アルコール度30~45 数種)
(神谷バー:1880年開店、1882年電気ブラン販売開始、1921年神谷ビル建設、ビルは現在 登録有形文化財)
森見氏の世界観は古都に住む大学生のうらぶれた悶々とした生活がコミカルで面白いですよね。
オリジナルアニメ、小説原作、青年誌(萌え系除く)のアニメ増殖を希望する私としては今作も成功裏に幕を閉じてくれることを願ってます。
完走後のひとこと
{netabare}良い雰囲気を味付けしてもらえ、無難な作品に落ち着いたのかと。
金閣銀閣の四字熟語がもうちょっと存在感があったと思うのは活字だったからかw
{/netabare}