月夜の猫 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
何とも人間臭い愛憎劇・・
1話目はそれなりに期待できる好印象♪
話数が進むにつれてキャラデザや背景描写の雰囲気が
世界観として伝わってくる感じで、じんわりと不思議
な世界に惹き込まれる感じ。
背景等実写を多用してますが、世界観に合わせた感じ
のデジタル処理されていて、あまり違和感はない。
終始「下鴨矢三郎(櫻井孝宏)」の、如何にも飄々とした
雰囲気の語りがメインで味わい深く進む。
由緒正しき狸一族の頭領の座を周る覇権争いや、天狗
や人間・・天狗の術を身につけてしまった弁天等や、
親兄弟や親族の繋がりや、生き様を描いている感じ。
父の残した「面白きことは良きことなり!」を身上に勝手
気ままに暮らしている矢三郎・・「我々のみに許された
この力で面白おかしく世を渡って何が悪いのか。」・・
矢三郎は・・嘗て初恋相手の弁天と共謀し「魔王杉の事件」
を起こし、天狗の赤玉を貶めてしまう・・それ以来赤玉
先生には負い目を感じ、弁天に恋焦がれ、彼女の帰りを
ずっと待ち続ける赤玉先生の身の回りの世話をしたり・・
父を狸鍋にして食べた「金曜倶楽部」の客である大学教授や
亡き父の遺志を継ぎ次期「偽右衛門」選挙に出馬する長男や
・・六道珍皇寺の境内の古井戸で蛙として怠惰に隠居する
次男・・何かと対抗意識の強い親族の夷川家との関わりを
軸に描いている。
序盤は天狗の赤玉先生と弁天を中心に矢三郎のラブコメ?
と思わせるような雰囲気もあるけど・・徐々に親子や兄妹
に纏る切ない話に変わっていく・・
最後は何とも・・色々に好きにご想像をって感じで・・
3部作となる予定の「たぬきシリーズ」の第1部に当たる。
ということで・・可也期待できる♪シリーズ化に期待♪
是非アニメでも続編が視たいな♪
下鴨家
下鴨矢三郎 櫻井孝宏
下鴨矢一郎 諏訪部順一
下鴨矢二郎 吉野裕行
下鴨矢四郎 中原麻衣
母 井上喜久子
父(下鴨総一郎)石原凡
夷川家
夷川早雲 飛田展男
金閣 西地修哉
銀閣 畠山航輔
海星 佐倉綾音
■天狗
赤玉先生(如意ヶ嶽薬師坊)梅津秀行
■人間
弁天(鈴木聡美)能登麻美子
寿老人 天野鎮雄
淀川長太郎(布袋)樋口武彦