メア さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 1.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
私の名前はトートフ・ロドル
「つみきのいえ」の 加藤久仁生による短編作品です。
その作画は「つみきのいえ」同様に、まるで絵本を読んでいるかのような気持ちにさせる不思議と、温かい作画でした。
それに加えて1話およそ2分というものすごい短さ。
しかし、これが更に「絵本」のような感覚を増幅させてくれるのです。
相変わらず会話という会話はありませんでしたが、今作でも音楽と作画とのマッチングは素晴らしいできであり、また、主人公である旅人の驚きや考え、説明的なものが文字としてでてくるため、「つみきのいえ」とは違う感覚にもなれます。
内容は旅人が旅の途中で遭遇した不思議な出来事、心温まる出来事などを記した日記を読んでいるかのよう・・・・・つまるところ『或る旅人の日記』でした。
似たところをあげるとすると『キノの旅』なのでしょう。
旅をして、国を訪れたり、その道中で何かを発見したり。
しかし似ているといっておきながら可笑しいのですが、『キノの旅』とは何か、違うような雰囲気の内容であった作品でした。
僕個人としては「憂鬱な雨」が一番好きな話でした。
夜が明けた。
心地のよい朝の光を浴びながら、
私は地図を広げた。
この旅は、まだ続くのだ。
私の名前はトートフ・ロドル。
トルタリアの旅人です。