セメント さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
人生相談があるの・・・
”覇権”になったり、”オワコン”になったり忙しいアニメでしたね
思えばアキバブログからのアニメ化発表から後、いろいろなことがありました
個人ブロガー癒着騒動、ニコニコでED募集、アリス☆クララOP起用、監督交代、日経新聞の一面広告、エロゲ会社協力問題、分岐シナリオネット配信、果ては海外進出・・・
主にネットを活用した新しい試みだとは思い、作品の内容的にも合致してるとも思うのですが、”こうこうこんなこともやりました、で、買ってくれますよね?”という商業的な意図が露骨に見えてる気がして、どうも腑に落ちないなぁと思わなくもない・・・
さ、えっとストーリーは、正直当たり外れが大きいですね
とりあえず好きな話ピックアップしてきます
2話「俺が妹とオフ会に行くわけがない」
容姿から口調から典型的な秋葉系の沙織・バジーナさんやゴスロリ衣装で厨二病全開の黒猫さんのインパクトのある登場シーンは見ものですね
桐乃と黒猫による、萌豚と質豚の言い争いも笑わせていただきました
私はオフ会というものに参加したことは一度もないのですが、なんか楽しそうだなぁと思いました
アニメに出てた参加者は多少つかかなり美化されてそうですがw
3話「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」
両親に桐乃のオタ趣味がばれる話でしたが、京介が父親を説得するシーンは何度見ても良い物です
”だってあいつらアホみてぇに楽しそうなんだもんよ!初めて会ったくせに大声で言い合いして大騒ぎして、どんだけ大好きなんだつーのな! ”
これを聞いて改めて思う、オタ友の素晴らしさ
9話「俺の妹がこんなにエロゲー三昧なわけがない」
原作者の伏見つかささんが脚本担当した、桐乃が延々とエロゲやってる話ですね
ベッドに飛び込んで悶絶したり、展開に合わせてシャワー浴びてきたり、キモオタライフを力いっぱいエンジョイしてる桐乃が可愛い回でした
10話「俺の妹がこんなにコスプレなわけがない」
コスプレ大会の話ですね、かなかなやブリジットちゃんも可愛かったですが
オタク集団に紛れて盛り上がってる桐乃が最高に良かったです
やっぱしイベント参加してて、尚且つハッピ着てるとか反則ですw
この四つの話です、あと7話前半のメルル鑑賞会の話もなかなか好きです
ちなみにもうちょっとしっかりした方が良かったのではと思った回もありまして
5話の、”さぁ知んないよあんなキモい連中”発言に対する桐乃の弁解がまるでなかったことと
8話のアニメ化の話全体ですね
それと、途中途中に挟んでくる地味子シナリオが冗長でちょっと退屈でした、一話丸々使ってた回はなかなかしんどかったです
終わり方は結局シスコンエンドだったかーって感じなんですが、まぁ悪くはないです
妹いる奴は妹に萌えない法則とは一体なんだったのか・・・
「ぬるぬる動く」ってあんまよく分からない表現が広く使われてましたが
作画は比較的良い部類だと思います
背景に、どこかで見たことある電気街の、どこかで見たことあるショップがずらずらと出てきてましたね
あの辺の描写は、巡回ルートも含めて、妙にリアルでした
8話にOPや、桐乃達がガンダムカフェならぬジャスティーンカフェで駄弁るシーンで流れてた「ジャスティーン」は、渡部圭祐氏を初めとするAIC制作陣がずっと暖めていたロボットアニメらしく、あたかも劇中劇かのように使用されてしまって今後どうするのか気になるところですが・・・
声優は、中村悠一竹達彩奈花澤香菜早見沙織他
ありったけの流行声優を起用したって感じですね
まぁ合ってたので文句は言いっこなしですか
ラジオでの竹達さんと花澤さんの絡みは結構好きだったり
進化してくOPw
「irony」を歌うのは中学生のニコニコアーティスト()、ClariS
何かよく分からない人たちですが、曲はノリが良くて、聞く分には好きですね
EDもEDで、ニコニコでテーマ募集とかいう誰得企画
採用されると十万円もらえたようです
毎回変わります、あんま曲は覚えてないですけど・・・
私はこの作品でいうと桐乃押しなんですが、これをいうと周りにはかなり驚かれるんですよね
原作者ですら桐乃嫌いを公言してるようで、自分も序盤は黒猫なのかなと思ってたんですが、結局桐乃でしたね
肌の色が気持ち黄色いですし、高飛車で凶暴なんですが、まぁエロゲをにやけ面でやってるシーンや、秋葉巡りを満喫するシーンを見てるとどうも憎めないというか
あとどうでもいいですが、2話3話の冒頭に出て来た桐乃のクラスメイトのオタク三人衆は良いキャラしてましたね
彼らがメインストーリーに絡むことを期待してたんですが・・・
桐乃の好きな萌えアニメ「星くず☆うぃっちメルル」と黒猫の好きな厨二アニメ「MASCHERA ~堕天した獣の慟哭~」についてなんですが
元ネタってなんなんでしょうかね
メルルだと、3期あって、映画までやってますし、声優は田村ゆかりで、明らかに「なのは」を意識してますよね、ブリジットちゃんとかもフェイトっぽいですし
でも子供向けアニメとなっててコンセプトは「プリキュア」な感じ
対してマスケラは、仮面といい、ドールらしき衣装といい「DTB」ですよね
ただ黒猫がコスプレしてた、あのゴス衣装のキャラはコ「ヨーテラグタイムショー」のエイプリルに近い、あるいは主人公みたいな男は完全に「コードギアス」のルルーシュ
なんとなく桐乃と黒猫の言い争いをなのは厨VSギアス厨の構図に置き換えて見てましたが・・・
最近”オタク”はリア充のステータスになってるんでしょうか
オサレイメケンだけど実はオタクな俺カコイイなのって、最近増えてますよね
秋葉やオタイベントには、場を弁えないチャラい格好した野郎が蔓延ってるのがよく目につきますし、カップルで来る奴とかね、そんなに見せびらかしたいのかなぁ妥協して付き合ってる感ありありの惨事風情が(ry
リア充が「俺エロゲやってるしマジオタクだわーコミケにも行ったしなーアニメばっか見て俺オタクでやべーやべえわ」ってなことを言ってるのを見ると、リアルが充実してるくせして二次元に寄ってくんなよとやっかみたくなるわけです
が、深夜アニメが広い層に伝わっていくのは良いことなのかもしれないのでしょうか・・・
未成年がエロゲをプレイする描写に対するBPOへの苦情も話題になりましたね
糾弾は協力したエロゲメーカーにも及び、ちょっとした騒動に、
最終的にBPO側は「委員会としては、全員一致で放送表現や内容について特段問題にすべき点はないとした」と結論付け、事なきを得たわけですが
これはどうなんでしょうね、深夜ですし、いいんじゃないですか!
と適当に受け答えちゃだめな問題な気もしますけど、まぁ・・・
いや・・・長くなったなぁ・・・
色々考えたくなるのも、やはりオタクをネタにしたことで身近に感じることが多くあるからですかね
つかこれ、普通の人が見ても趣向が分かるんですかね
要は分かる人にしか分からないといいますか、多少オタク的素養のある人が実況スレやニコニコ動画であるあるorねーよと言いあうためのアニメだった印象を持ちますね
そして私は楽しめた口です
そんなこんなで、俺の妹がこんなに可愛いわけがないがこんなに面白いわけがない・・・?