Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「闇の炎に抱かれて消えろ!」←勇太くん、格好良かったですよ♪
本作品の主人公は高校1年生の富樫 勇太(とがし ゆうた)。彼は、中学時代の忌まわしい過去から脱却するため、猛勉強をして知り合いのいない学校への進学が決まっていました。
その忌まわしい過去とは、自らをダークフレイムマスターとなりきる・・・所謂中二病だったのです^^;
でも、高校入学前夜、勇太は上階からベランダに垂れ下がっている1本のロープを目にします。すると、そのロープを伝って眼帯+ゴスロリ姿の少女が降りてきて・・・物語が動き始めます。
このゴスロリ少女がメインヒロインの小鳥遊 六花(たかなし りっか)。勇太のクラスメイトで現役中二病で「邪王真眼の使い手」との事なのですが、暗黒のイメージは全く無く、むしろ一挙手一投足に対して目が離せないくらい・・・可愛らしい中二病患者さんです(//∇//)
これは京アニさんの技術力も然ることながら、CVさんの迫真の演技との相乗効果・・・があったからだと思います。六花ちゃん本人はいたって真面目に事を成そうとするのですが、やろうとしている事(やりたい事)と結果とのギャップが大きくて・・・色々と笑わせて貰いました。それと同時に、第1話から六花ちゃんのキャラが私のツボに入っていたので、この作品は毎週の放送が楽しみで仕方ありませんでした^^;
高校生活も始まってしばらくすると、六花ちゃんの提案により「極東魔術昼寝結社」という何とも意味不明・・・というより中二病全開の同好会が結成されます。そして、気がつくとこの同好会にも人が集っているのですが「○○は友を呼ぶ」というコトワザがピッタリなほど個性的な人間が集まってきて、物語の幅が広がっていきます。
中二病って限度はあるように思いますが、そこまで忌み嫌わなくても良いのでは・・・と思います。今では、中二病だけじゃなく高二病、大二病まであるそうですし、社会人になったら無くなるものでも無いように思えます。結局、大なり小なり誰しも心に持っている遊び心なんじゃないでしょうか。
でも・・・自分の中にある折れそうな気持ちを中二病という殻に閉じ込める事で精神的に安定できるというケースがあるとしたら・・・今の自分にはこういう方法でしか自己表現ができないとしたら・・・頭ごなしに否定はできず、気持ちを汲み取ってあげる必要が出てくるのだと思います。
物事にはちゃんと理由があって・・・かけて欲しい言葉があって・・・言わなきゃいけない言葉があって・・・ある一つのモノも視点を変えると違ったモノに見えて・・・その違った見え方が必要な時もあったり・・・と、登場人物の気持ちや溢れる思いをとても緻密に・・・丁寧に描いた作品です。
この作品で感動するとは予想していなかったのですが、物語の終盤はボロボロでした(//∇//)
それと、この作品はOP、ED共に好きでした。流石ZAQさんです^^
オープニングテーマ「Sparkling Daydream」
エンディングテーマ「INSIDE IDENTITY」
特にOPはキャラの魅力が存分に詰まった内容になっているので、欠かさず毎回見ていました^^;
この作品に出会えた事は素直に嬉しいと思います。更に嬉しいのは劇場版&2期に制作が発表された事です。2期の放送時期は未定ですが、放送する事が分かっていれば待つのも苦じゃありません^^
時間を作って再度視聴したいと思います♪