かげきよ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
お前らはもう死んでいる
神に捨てられ死ねなくなった人間の世界で墓守(?)をする少女の物語。
可愛い絵でありながらかなりダークな展開で引き付けてくれました。
今後どうなっていくのか興味の湧く作品です。
注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。
※1話感想{netabare}
掴みがうまいですね。
冒頭のシーンで殺害のあるアニメだと開示し気を引き
墓掘りに移行されては誰しもがイヤな予感を感じつつ物語に入って行きます。
まだ生きている人の墓を掘り進めたら縁起悪いったら無いです。
(洋ドラのウォーキングデッドも似たような事をしていてそれを思い出しました。)
何ともいえない緊張感があってコミカルなパートは全然笑えなかったですけど。
畑のおっちゃんは生きてる時も声が怖いから死者なのかと焦ってしまいました。(O.O;)
この後はハンプニーハンバートと少女と本物の墓守とで旅をする事になるのでしょうか?
ハンプニーや墓守とは何者なのか?世界を救うのか壊すのか?
全てを否定された少女は何を思いどうしていくのか?
黄金色の霧の様な物は何なのか?
色々と気になります。
{/netabare}
※2話感想{netabare}
段々と世界が見えて面白さが分かってきた気がします。
助けに来たユリーは結局アイを人質に取る奇行を見せたんですが、
うーん?良く解らない。
彼女を間近に見てハンプニーが殺さない者だと分かったという事なのかな?
アイは墓守と人とのハーフというイレギュラーな存在のようですが
旅の果てて何を見るのでしょうか?楽しみになってきました。
ハンプニーが何故不老不死になったのかも気になります。
村の謎やハンプニーの行動について【予想】{netabare}
誰しも思いそうですが第一印象を書き留めておきます。
ハンプニーはユリーの奥さん同様、死んでいる者を殺し旅をしていそうです。
死んで間もないと生者と区別付きにくい様ですがハンプニーには判別できるのでしょう。
となると村の人はみな死者だったと思われます。
村の人たちも自分達が死者だとは知っていて暮らしていたのだと思います。
そして何れハンプニーが来ることも。
村から沸き出す霧は死の進行を遅らせる作用の薬か地下から沸き出すガスではないかな?
生者から隔離され集められた者達だったのではないでしょうか?
{/netabare}
{/netabare}
※3話感想{netabare}
あう驚いた。まさかの展開。最終回!?
前半ハンプニーとアイが父娘だと判明して、
やはりそうかこれから救出して死への旅が始まるのか…
なんて思っていたらアイちゃん強いし何かオーラ出てるし
トドメには不老不死のはずのハンプニーが逝ってしまいますし…。
望みが叶った死ではあるけれど唐突でした。
(神様融通利かないけれど意外と願い叶えてるのかな?)
何となくアイのあのオーラが関係していそうだけど、
願いを叶えてくれたならまだこの世界は(神に)捨てられたもんじゃないですが
最後に死にたくないと願っていたのでやはり神は意地が悪いとも思えます。
ともあれ今後どういう形でアイが人を救うのか楽しみです。
ハンプニーは愛する妻の近くで安らかに…。
また今回の話でネイティブアメリカンの
「貴方が生まれた時、貴方は泣いて周りの人は笑っていたでしょう。
だから貴方が死ぬ時は貴方は笑って周りの人は泣く様な人生を送りなさい。」
という言葉を思い出してしまいました。
{/netabare}
※4~6話感想{netabare}
死者の国オルタス編。
死者に自我のある世界になっているので私達が考える「死」とはまた別で、
新たな価値観になっています。
捉え方がまだ定まらないですが人は死ぬまで生に執着して欲しいです。
自分なら生者としてこの街を去る選択していると思いますが、
実際ここで暮らしていたら価値観も変わってしまうのでしょうね。
ウッラの様な呪いの力も、今の価値観の元でもし知れば発狂しそうな力なんですが、
ここでの死は別の価値観なのでウッラの反応の様に割とすんなり受け止められるのかも。
この世界の中の生きる価値って何なのだろうか改めて考えてしまいます。
スカーの想像妊娠騒ぎもこういう決着になるとは思いませんでした。
この街に立ち寄ることは宿命だったようです。
どういう事なのか謎めいていますが更に旅は続きます。
{/netabare}
※7~12話感想{netabare}
ゴーラ&3年4組編。
ゴーラ学園から脱出しアリスの永遠にループする3年4組の世界を救うお話。
他のレビュー等でも書いていますが個人的に「バラレルワールド」や「精神世界」は
論理的な物を無視して都合にあわせ何でもありになってしまう事が多いので好みではありません。
この作品もその他大多数と同様何でもありな展開。
それに実はアリスの方が…というのも怪談では良くあるパターン。
ドアを叩くのは死者だから開けるなって言われたけど実は死者と同じ部屋にいたってヤツです。
途中そんな気もしたのですが、ディーが『幽体』いうと大きなアドバンテージがあるので
まさか逆転してアリスが死者って無いだろうと思っていたのですが
そのまさかが起きて苦笑してしまいました。
『なぜ幽体なのか』について説明もないですしね。
ラストもアリスが死なないという都合の良さ。
ちょっとそこのアリスの墓、掘り起こしてみてよ墓守さんとツッコミたくなります。
世界観は好きですし3話までの設定も飲み込んで楽しめそうでしたが
ゴーラ以降のストーリーは好き勝手し過ぎで好きになれないです。
ただでさえ不思議な世界観なのに
そこに訳分からない世界を乗っけたのがそもそもの間違いではないでしょうか?
{/netabare}
【総評】
世界観や設定は興味深く3話での盛り上げは凄まじく
この先どうなるのかと期待して観ました。
しかし、オルタス編は並でコレもありかな程度。
ゴーラ以降はそりゃ無いよという感じ。
結果尻すぼみになってしまいました。
続編があるのなら序盤の設定をきちんと活かした物であって欲しいですしそう期待しています。
あとこの世界、神様いますよね!?
人間の願いが間違ってるだけの様に思います。
個人的には後半が好みではなかったのでお勧めできるかは微妙な所です。
続編が出来る様であれば価値が上がるかも知れません。