pastaくんくん さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態：今観てる
視聴中
■概要
■メモ
{netabare}この作品の素晴らしいところはやはり個性的なキャラクターに尽きる．
話自体は，人間ではない異様なものとの接触を通じて生じた問題を，思春期，青春期に訪れる思考と絡め，それらをうまく解決していく．その過程において阿良々木暦が上条当麻とはいえないまでも，独自の思考から生み出される謎の（？）理想論を言い放つという展開も，もう一つの見どころ．
しかしストーリー自体を追ってみると，セカイ系やサスペンスなどと違って練りこまれた設定などはないし，難しい話も特にない．それなのに，ここまでの名作品になっているのは，ストーリーよりもキャラたちの人間関係や心情変化，そして会話に重きが置かれているからだとわかる．
非日常な世界観にどこか日常を感じさせる人間関係や心情変化を表現し，視聴者を引き込む．
キャラクター達がそれぞれオリジナリティをもっており，それが会話の節々に感じられる．全体的に説明的な口調もこの作品の特徴だが，それが病みつきになる．この世界観とこのキャラだからこそできるのか，その口調が世界観とキャラをつくっているのか，よくわからなくなっている点も原作自体がよくできている体と思う．
演技，演出，画質などのレベルも高いのでマイナスを付ける要素が特にない．{/netabare}
一話
{netabare}感無量．若干雰囲気がかわりコミカルになっていた偽物語と違い，化物語のころの雰囲気に似ている感じだった．
戦場ヶ原と羽川の会話でほとんどが構成され，個人的にかなりおいしい話だった．戦場ヶ原と羽川の友情というのは新しかったし，今後どのようにそれが発展していくのかも見モノ．
今までは羽川→戦場ヶ原は他の人とも違うことはなく，阿良々木暦ではない人としての扱いをしていて，戦場ヶ原→羽川はライバルとしてやや警戒している，という個人的な感想を抱いていたが，戦場ヶ原→羽川の意外にも強い感情が表現されており，それに懐柔され心を開きつつ有る羽川という構図もよかった．これが戦略的な行動なのか，本心からの行動なのかはわからないし，この先問題と成るかも分からないが，二人の人間関係には大いに注目したい上に，できるならとても仲良くなって貰いたい．
会話の節々に入れられるオマージュやギャグも，物語シリーズの空気感と声優の技術で非常におもしろい（というか世界観をそのまま受け入れてしまっている感じ）ので，今作もこれまでどうよう素晴らしいものに成るだろう，と期待に胸を膨らませられる第一話だった．{/netabare}
二話
{netabare}前半はお色気回でコメディ色が強かったが，後半の食べ物のくだりから阿良々木暦に対する感情につなげるところの会話が秀逸，というかこの作品らしさがとても出ていると思う．ただ怪異とのからみは現時点ではいまだ不透明だし，どのように解決するのかもまったく想像つかない．ブラック羽川がでてきたのはストレスが原因だろうが，そのストレスの根源は実家が火事になったことだけなのか，それとも，羽川のアイデンティティや戦場ヶ原との関係性の中で浮かび上がってくるものなのか気になる．次も楽しみ，しかしうまくまとめられるかが心配{/netabare}
三話
{netabare}今回すごいきれいな絵柄だなという印象．とくに羽川の顔．憂いというか，迷いがとてもよく描写されているような感じ．
火事なのか，暦に対する恋愛感情なのかよくわからないものをうまくぼかしているなあと感じがしますね．そのぼかし方がすごい良かった．
後半では，そこに問題を当ててくれて，視聴者のもやもやを解決してくれるのかと思っていたが，それは次回へ持ち越しって感じでしょうか．気になる．
あとは戦場ヶ原の物言い，よくもまあふつうのコトをここまで仰々しく，嫌らしく言えるものです．
堀江結衣，斎藤千和うまいなあ，うまいなあ・・・{/netabare}
四話
{netabare}メモが非常に難しい回．確かに物語は進んだが，新キャラが出てきたりと少々戸惑いがある．羽川が初めストレスの原因を「火事」や「家庭環境」としていたが，やっと「嫉妬」にたどり着いた．その対象は何？アララギ暦に関連するもの全てに嫉妬しているってこと？手紙の内容がめっちゃ気になるが，これは明らかに成るのだろうか．{/netabare}
