雷撃隊 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
昔流行った青春映画はウソだった
この映画の公開中、映画雑誌などでよく昔の映画スターによる青春映画はウソだった、という類の感想をよく見かけた。石原裕次郎とか渡哲也とか中村雅俊みたいな連中が女取り合って殴り合いしたりスポーツでタイマンはったり夕日に向かって叫んだりするのを「誰もが一度は経験する青春の日々」みたいなキャッチコピーで垂れ流されていたが、この映画を見て実際の自分の青春は波乱万丈な事件なんか起きなかったと気付かされた、という妙にリアルな感想だ。普通に通学して友達と世間話して普通に卒業して気付けば社会人になっているわけで、物語なんかないこの作品こそが本当の意味でリアルで等身大の青春映画なのかも。たしかに「けいおん」を見ていると「俺の学生生活もこんなもんだったなー」と感じるわけでして・・・
中身は相変わらずいつもの5人によるいつもの日常+海外旅行。卒業式のエピソードの補完。
HTTのミュージックビデオみたいな作りはとてもいい。お馴染みの歌に合わせて手拍子したくなる。「天使にふれたよ」の制作秘話は珍しく真面目。でも真面目な彼女達も魅力的だ。唯の先輩らしい一面が見られてステキ。
あずにゃん幸せ者だよ。ラスト近くでは自分が女学生になったような妙な錯覚に襲われた。挙句の果てに「もっとみんなと遊びたい、映画館からでたくねー」と半ば思ってしまった。精神的な女装コスプレ気分を味わった。俺ってヘンタイかー?