「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(TVアニメ動画)」

総合得点
89.4
感想・評価
6810
棚に入れた
30715
ランキング
80
★★★★★ 4.1 (6810)
物語
4.1
作画
3.9
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.3

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ほるん吹き さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

青春を放棄した主人公、ただの逃げではない彼の生き様。

他人との交流を望まない、将来社会で働く気がないという、現代っ子が抱えていそうな問題をそのまま背負いこんでいる主人公、比企谷八幡。
そんな彼を見かねた教師によって、八幡は無理やり奉仕部へと入部させられてしまいます。
部の方針によって、ヒロインの雪ノ下雪乃らと共に、生徒たちの悩みを聞いていくお話。





   比企谷八幡という男。


何とも救いようのないダメダメな主人公ですが、そんな無気力系・やれやれ系の設定はありがち。
そして無駄にモテたり、突然ヒーローのごとく活躍して急に株をあげたりするのが普通…なのですが、彼の場合そんな事は全くなく、どこまでも残念なのが特徴です。


数々の青春にチャレンジしてきて、その全てを失敗してきた八幡。
これはもう呪いと言うかある種の才能というか、「表社会」で生きていくのに彼は向いてなさすぎます。
結果青春を放棄し、逃げるように表社会から身を引いたのですが、その時の失敗が教訓となって、今現在の迷いのない生き方が見つかっているように思えました。



八幡は頭の良さに加えて、洞察力の高さも光るものがありました。それはぼっちであるがゆえ、周囲を警戒し続けて身に付いたものでしょうか。

彼は友達がいない・作る気もない=人間関係において失うものは何もないので、たとえ相手が傷つこうが、自分が正しいと思った事をズバズバとハッキリ言うことができます。
本音で正論を言い張れるから妙に説得力はありますが、ひねくれ者の彼の意見は卑劣で陰湿なものが多く、人からはあまり好意的に思われないものばかりです。

それによって彼はますます孤立し、結果正しい行いをしたとしても彼の自己犠牲精神が報われる事はありません。彼の不器用さはなんともはがゆいです。
でもそれは、話をうまく丸めようとキレイ事だけ並べて、何かうまくまとめてしまうリア充葉山にはできない事。

決してヒーローにはなれない八幡。ダークヒーローというのも何か違う気がしますが、今までにない魅力を持った主人公でした。






   奉仕部の奇妙な結束

友達でも恋愛関係でもないけれど、はぐれ者同士何だかんだ気の合う八幡と雪乃。
雪乃は八幡の数少ない理解者でもあります。
結衣はごく普通の女子高生でありながら、自分に正直な気持ちで行動できる雪乃と八幡に憧れのような感情を抱き、彼らと共に部員として活動をしています。

そんな3人がいつも自然に放課後の部室に居合わせては、他愛もない会話をするなど、彼らだけのかけがえのない時間を過ごしています。
それも間違った青春だというのなら、そんな彼らの生き方も別に悪くもないのかな、と思えたりもしました。






「ラブコメ」がタイトルにあるにも関わらず、そんなシーンはほとんどない本編。
だがしかし!女×女とか、男×男のペアについては、割と気合の入った描写が多い気がしましたw


   ツンデレ雪乃と元気っ子結衣のペア。

性格も過ごしてきた環境も異なる二人。お互いに、自分にない魅力に惹かれあっているように思えました。

  結衣「ゆーきのーん!」ベッタリ
  雪乃「ちょ、ちょっと、あまりくっつかないでもらえるかしら///」

…的なシーンを観るだけで、私としては大満足でした^^(実はこれが最大の視聴目的だったのかも?w)


   八幡と戸塚のペア。

ある一件から八幡と親密な関係になった戸塚。
容姿はもちろん、何かあれば「はちまーん!」と彼を頼る戸塚の可愛らしさは異常ですw
八幡目線で見ると戸塚の背景はいつもキラキラしているし、戸塚がドキッとするような仕草を見せるとときめいてしまうなど、八幡にとって本命である事も明白(?)
正直BLは苦手なのですが、戸塚がどうにも女の子にしか見えないので、このペアだったらいける気がしますw

投稿 : 2013/07/07
閲覧 : 367
サンキュー:

35

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

ほるん吹きが他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ